「チャリング・クロス街84番地」は、今手元にある本がもっと愛おしく感じる本です。
この記事では、「チャリング・クロス街84番地」の感想と魅力を「ネタバレなし」で紹介します。
本が好きな人にピッタリの本なので、ぜひ最後までご覧ください。
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「チャリング・クロス街84番地」について
タイトル | チャリング・クロス街84番地 |
作者 | ヘレーン・ハンフ |
訳者 | 江藤 淳 |
出版社 | 中公文庫 |
ページ数 | 248ページ |
発売日 | 2021年4月21日 |
以下、「チャリング・クロス街84番地」のあらすじです。
ロンドンの古書店に勤める男性と、ニューヨーク在住の女性脚本家。大戦間もない1949年から、本の購入を介して20年にわたり交わされた手紙には、書物へのつきぬ愛着と、親しみに満ちた対話が綴られていた。発表されるや世界中の読書家を魅了した、心あたたまる書簡集。
引用元:ヘレーン・ハンフ(2021年)『チャリング・クロス街84番地』中公文庫
「チャリング・クロス街84番地」の魅力

「チャリング・クロス街84番地」の魅力は以下の3つ。
- 本への愛情が伝わってくる
- 持っている本が愛おしくなる
- 誰かと本について話したくなる
魅力① 本への愛情が伝わってくる

「チャリング・クロス街84番地」は、とにかく本への愛情が詰まった本です。
古書店の男性も、脚本家の女性も本を大切にしています。
今ほど自由に本を手に入れられる時代ではなかったため、1冊1冊がとても貴重。
なかなか手に入れられないからこそ、やっと手に入ったときの喜びは、読んでいるこちらも嬉しくなってしまいます。
魅力② 持っている本が愛おしくなる

「チャリング・クロス街84番地」は、古書が多く登場します。
古書と新刊の違いは、持っていた人の好みが見えること。
以前の所有者が気に入っていたページが、自然と開くような本が好きだと、ヘレーンは言っています。
そういったことを知ると、自分が持っている本が愛おしく感じます。
今持っている本が、これからどんな人の手に渡るのか。次に読む人はどんな人なのか。
未来のことを考えると、もっと本を大切にしたくなります。
魅力③ 誰かと本について話したくなる

「チャリング・クロス街84番地」は、とにかく本の話が盛りだくさん。
本のことも話しつつ、だんだんと親しくなっていく2人を見ていると、誰かと語り合いたくなります。
とはいえ、周りに本好きの友人がいる、という人は少ないでしょう。
私の周りにも本好きはいません。
そういうときに便利なのがSNS。
読んだ本、読みたい本、ちょっと微妙だった本…
感じたことを発信すると、同じような本が好きな人とつながりやすくなりますよ。
まとめ
この記事で紹介した「チャリング・クロス街84番地」は、映画化もされています。
よければ、こちらもチェックしてみてください。