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国内ミステリー

呪われた館で起きた謎にせまる「金雀枝荘の殺人」

2022年10月4日

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「金雀枝荘(えにしだ)の殺人」は、館で起きるミステリーが好きな人におすすめの作品です。

被害者の先祖にまつわる話が出てくるので、横溝正史さんの作品が好きな人は、楽しめるはず

この記事では、「金雀枝荘の殺人」のあらすじや感想をネタバレなしで紹介します。

「金雀枝荘の殺人」はこんなお話

以下、「金雀枝荘(えにしだ)の殺人」のあらすじです。

密室状態の館で6人が殺された。

1年後、被害者の兄弟たちが館に集まった。

目的は、事件の真相を解き明かすため。

館を調べ、推理を繰り広げる彼らがたどり着いた答えは?

「金雀枝荘の殺人」を読んだ感想

「金雀枝荘(えにしだ)の殺人」を読んだ感想は、大きく2つ。

  • 館と、そこに住んでいた先祖にまつわる謎が面白い
  • 見取り図と登場人物表が苦手でも楽しめた

館で起きた3つの事件が少しずつ明らかになる

「金雀枝荘(えにしだ)の殺人」の舞台となる館では、これまでに3つもの事件が起こっていました。

  • 館の主人の妻が失踪
  • 使用人が一家で心中
  • 主人のひ孫6人が殺害される

これら3つの事件がどう関わり合っているのか?

登場人物たちが推理を繰り広げながら、少しずつ真相が明らかになる感じが、とても面白いです。

インパクトにはやや欠けますが、たくさんの謎がちりばめられています。

ひとつずつ謎を回収しながら、真相に近づいていくので、最後まで飽きずに読めました。

見取り図と登場人物表が苦手でも楽しめる

「金雀枝荘(えにしだ)の殺人」は、最初に館の見取り図と、登場人物一覧が載っています。

登場人物一覧には家系図も載っているので、「うわ、ちょっと苦手かも…」と思う人もいると思います。

私も見取り図や家系図は大の苦手ですが、最後まで楽しく読めました。

理由は2つ。

  • 部屋の場所がわからなくてもなんとかなる
  • 家系図は、主人とひ孫だけ押さえておけばOK

特に、家系図は気にしなくて大丈夫です。

主人の娘と孫は、ほぼ関係ないので。孫は名前すらないですから…

なので、見取り図や家系図が苦手な人も楽しめるミステリーです。

「金雀枝荘の殺人」はこんな人におすすめ

「金雀枝荘(えにしだ)の殺人」がおすすめなのは、こんな人です。

  • 館で起きるミステリーが好き
  • 横溝正史さんの作品が好き
  • 何十年も前の出来事とつながる話が好き
  • いろんな人が推理し合う話が好き

「金雀枝荘の殺人」は、名探偵が登場するミステリーではありません

いろんな人が自分の推理を話して討論するミステリーが好きなら、きっと楽しめるはずです。

まとめ

この記事では、「金雀枝荘(えにしだ)の殺人」について紹介しました。

作者の今邑彩さんは、北川景子さんと深田恭子さん出演の映画「ルームメイト」(2013)の原作を書かれています。

「金雀枝荘の殺人」が面白かったら、「ルームメイト」も読んでみてください。

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