恩田陸さんの「朝日のようにさわやかに」は、
- ダークな小説をサクッと読みたい
- 30分くらいなら読む時間をとれる
- 理瀬シリーズの番外編を読みたい
という人にピッタリの短編集です。
この記事では、「朝日のようにさわやかに」の内容や実際に読んだ感想を紹介します。
「朝日のようにさわやかに」は、14の短編が入った短編集
「朝日のようにさわやかに」には、以下の14の短編が入っています。
- 水晶の夜、翡翠の朝
- ご案内(ショート・ショート)
- あなたと夜と音楽と
- 冷凍みかん
- 赤い毬
- 深夜の食欲
- いいわけ(ショート・ショート)
- 一千一秒殺人事件
- おはなしのつづき
- 邂逅について
- 淋しいお城
- 楽園を追われて
- 卒業
- 朝日のようにさわやかに
どれも恩田陸さんらしい、ダークな印象の小説ばかり。
作品ごとのつながりはないので、気になった作品から読んで問題ありません。
ホラーっぽいものもありましたが、短編なのでサクサク話が進み、ホラー嫌いの私でも読めました。
「朝日のようにさわやかに」で特に好きな短編【2つ】
「朝日のようにさわやかに」を読んで、特に気に入った短編は以下の2つ。
- 水晶の夜、翡翠の朝
- あなたと夜と音楽と
「水晶の夜、翡翠の朝」は理瀬シリーズの番外編
「水晶の夜、翡翠の朝」は、理瀬シリーズに登場した「ヨハン」が主役の番外編です。
「麦の海に沈む果実」の後日談なので、「麦の海に沈む果実」を先に読むのがおすすめ。
またあの世界に戻れた喜びで、読みながらニヤニヤしてしまいました。
「麦の海に沈む果実」と合わせて読むと、より楽しめる短編です。
「あなたと夜と音楽と」は会話だけのミステリー
「あなたと夜と音楽と」は、ラジオDJの会話だけで構成された短編ミステリーです。
あとがきによると、アガサ・クリスティー「ABC殺人事件」へのオマージュ企画で書いた作品とのこと。
アガサ・クリスティー好きだからということもあり、めちゃめちゃ面白かったです。
「ABC殺人事件」へのオマージュ作品ですが、読んだことない人も内容を忘れてしまった人も、気にせず楽しめるミステリーです。
「朝日のようにさわやかに」は、ひとつの短編がとても短い短編集です。
ちょっとした待ち時間にぜひ読んでみてください。