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【感想】名探偵は事件を解決できる?「名探偵の密室」

2022年10月31日

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「名探偵の密室」は、こんな人におすすめです。

  • タイムリミットのあるミステリーが好き
  • シンプルで面白いミステリーが好き
  • カッコ悪い探偵が出る話が好き

この記事では「名探偵の密室」のあらすじ・感想を紹介します。

「名探偵の密室」はこんな話

「名探偵の密室」のあらすじをまとめると、以下の通り。

  • 密室に探偵と容疑者が閉じ込められる
  • 部屋のなかには、1人の死体がある
  • 3時間以内に犯人を見つけないとゲームオーバー
  • ゲームオーバーになると、建物ごと爆破される

「名探偵の密室」の感想

「名探偵の密室」を読んで感じたのは、以下の3点。

  1. 名探偵が笑えるくらいひどすぎる
  2. 事件の黒幕がわかる瞬間がとても爽快
  3. ありがちな設定だけど、面白いミステリー

ひとつずつ解説します。

① 名探偵が笑えるくらいひどすぎる

「名探偵の密室」に登場する”名探偵”は、本当にひどいです。

”名探偵”はテレビで活躍する有名人

“名探偵”と世間で呼ばれている主人公は、テレビ番組で様々な事件を解決しています。

有名になったきっかけは、子どもの頃にある事件を解決したから。

有名人の彼は、お金があるので毎日パーティー。

お酒や薬に依存していて、ちょっとでも切れるとすぐにイライラ。

本人は依存しているのを隠しているつもりですが、世間にはバレバレです。

うまく隠せてると思ってるところが悲しい…

読んでいくうちに”名探偵”のひどさが面白く感じる

「そんなひどい”名探偵”が主人公の話って、面白いの?」

こう思う人もいると思います。

私も「これ、最後まで読めるかな…」と思いました。それくらい、”名探偵”はひどいキャラです。

でも、読んでいくうちに、そのひどさが面白く感じてくるんです。

ここまでひどいと、逆に面白い!

こんなにひどい”名探偵”が、本当に事件を解決できるのか?彼はどういう結末を迎えるのか?

気になって気になって、ページをめくる手が止まらなくなりました。

なので、面白いのか不安な人もご安心ください。

② 事件の黒幕がわかる瞬間がとても爽快

「名探偵の密室」には、ゲームを仕掛けた黒幕が存在します。

その人物は”馬のマスク”をつけており、誰かはわかりません。

黒幕は、名探偵が誰にも言っていないことをなぜか知っています。

  • 黒幕は一体誰なのか?
  • なぜこんなゲームを仕掛けたのか?

ミステリーの王道ですが、これらがわかる瞬間がとても爽快

それまでに散りばめられた、たくさんのエピソードがつながる快感は、ミステリー好きならわかるはず。

ミステリーの快感を味わいたいなら、おすすめの作品です。

③ ありがちな設定だけど、面白いミステリー

「名探偵の密室」の話の設定は、以下の通り。

  • 探偵と容疑者が密室に閉じ込められる
  • 制限時間がある殺人ゲーム
  • ゲームを仕掛けた人物の顔はわからない

正直めずらしくはありません。

それでも「名探偵の密室」は面白いです。

理由は2つ。

  1. 名探偵がちっとも探偵らしくない
  2. エピソードの入れ方が、ドラマ感覚で上手い

名探偵がちっとも探偵らしくない

名探偵は、頭がいい・捜査能力がある・人の心を見抜く力があるもの。

けれど「名探偵の密室」の探偵は、名探偵と言える要素はありません

それが「事件はどうやって解決されるんだろう?」と逆に読者の興味がわくことにつながっています。

エピソードの入れ方が、ドラマ感覚で上手い

「名探偵の密室」は、名探偵の過去のエピソードがちょこちょこ入ってきます。

これらのエピソードの入れ方が、すごく上手いです。

具体的には、次の2点。

  • 場面を切り替えるタイミングがいい
  • 各エピソードは短め

テンポよくサクサク読めて、エピソードがつながっていく様子が面白いです。

ミステリーの設定自体はありがち。でも、テンポの良さと場面の切り替えの上手い「名探偵の密室」は、読む価値がある面白い作品です。

まとめ

この記事では「名探偵の密室」について紹介しました。

名探偵の要素ゼロの”名探偵”を見たい人は、ぜひ読んでみてください。

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