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国内ミステリー

一気読み確実!読み応えしかない短編集「私と踊って」

2022年11月29日

watashi-to-odotte

恩田陸さんの短編集「私と踊って」は、長編小説と同じくらい面白いです!

短編集なのに、最後まで一気読み確実です。

この記事では、「私と踊って」の内容や、特に気に入った短編を紹介します。

本当に読み応えしかないので、ぜひ読んでみてください!

「私と踊って」の内容

「私と踊って」は、こんな内容です。

  • 19の作品が入っている
  • 短編より短いショート・ショートもある

270ページ程のなかに19作も入っているので、かなりお得な本です。

「私と踊って」のなかで特に気に入った短編【5つ】

「私と踊って」のなかで特に気に入った短編は、次の5つです。

  • 心変わり
  • 忠告、協力
  • 少女界曼荼羅
  • 死者の季節

「忠告」と「協力」はつながった作品なので、まとめています。

ここからは、それぞれのあらすじと、気に入った点を紹介します。

① 心変わり

「心変わり」は、同僚が急にいなくなったことに違和感を感じ、彼のデスクを調べる、という話です。

最初は『なんの話なんだろう?』と思っていました。が、読み進めるうちに「あれ?」「え!」「うわ!」と声が漏れてしまいました。

どんな話かを言うだけでもネタバレになりそうなので、気になったらぜひ読んでみてください!

面白いのは間違いないです!

② 忠告、協力

「忠告」と「協力」は、猫が文字をかけるようになった、という設定のお話。

「忠告」では、猫がご主人に手紙を書いて、なにかを訴えます。

訴えた結果は、「協力」で明かされます。

「協力」では、猫が手紙を書くことに慣れたご主人が、猫からの手紙でなにかに気づく、という話です。

どちらもショート・ショートで短いのですが、面白さがギュッと詰まっています。

「協力」は、さすが恩田陸さん!といった内容でした

③ 少女界曼荼羅

「少女界曼荼羅」は、建物が動き続ける世界が舞台の作品。

学校も、スーパーも、家も動く世界。そこで生きる少女の目線で、世界が語られます。

世界観が最高に好きな作品です

④ 死者の季節

「死者の季節」は、恩田陸さんの実体験をもとに書かれた作品です。

亡くなった知り合いを思い出しながら、死者にふさわしい季節はいつだろう?と問いかけます。

ホラー要素はないので、ホラーが苦手な人も安心して読めます。

死に近づくことで、生きていることを強烈に実感する作品。

何度も読み返したくなります。

まとめ

恩田陸さんの短編集は、「私と踊って」を含めて3冊発売されています。

1作目の「図書室の海」は、【感想】あの作品の番外編が読める!「図書室の海」で紹介しています。

2作目の「朝日のようにさわやかに」は、ダークな短編小説を読みたい人に「朝日のようにさわやかに」で紹介しています。

どの短編集もかなり面白いので、この面白さを一緒に感じてもらえると嬉しいです。

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