恩田陸さんの「薔薇のなかの蛇」は、「理瀬シリーズ」の長編4作目。
すこし大人になって、より美しく、よりミステリアスになった理瀬に会える作品です。
ただ、かなり猟奇的な殺人事件が起こります。読むときはご注意ください。
ここからは、「薔薇のなかの蛇」のあらすじと面白かったところを紹介します。
「薔薇のなかの蛇」のあらすじ
「薔薇のなかの蛇」は、イギリスが舞台のミステリー。
留学中の理瀬は、友人・アリスとともに彼女の実家であるお屋敷を訪れます。
そこには、パーティーのために当主が集めた、アリスの兄たちや親せきが勢ぞろい。
パーティーの目的がわからず、いろんなウワサが飛び交うなか、敷地内で死体が発見されます。
事件の真相も気になるけど、理瀬もなにか隠しているようで…
「薔薇のなかの蛇」の面白かったところ【2つ】
「薔薇のなかの蛇」で面白かったところは、次の2つです。
- 前作より大人になった理瀬に会えた
- 続編が気になりすぎるラスト
1つずつ紹介しますね。
① 前作より大人になった理瀬に会えた
「薔薇のなかの蛇」は、「黄昏の百合の骨」の続編。
イギリスに留学し、すこし大人になった理瀬が登場します。
と興奮したのもつかの間。
と思わせる場面が盛りだくさん。
読みながら「黄昏の百合の骨」で、理瀬が今後の自分をイメージする場面を思い出しました。
こう思える理瀬になっていました。
② 続編が気になりすぎるラスト
「薔薇のなかの蛇」のラストは、続編が待ち遠しくなる、面白いものになっています。
- 理瀬が進んでいる人生はどういうものなのか?
- 理瀬の人生に関わっていく人物は誰なのか?
こういった謎をワクワクしながら考えるラストです。
続編がとっても気になるとともに、読みごたえたっぷりの結末は必見。
「薔薇のなかの蛇」をこれから読む人へ
「薔薇のなかの蛇」は、これまでの「理瀬シリーズ」と違い、かなり猟奇的な殺人事件が起こります。
猟奇的な表現が苦手な人は、控えた方がいいと思います。
「薔薇のなかの蛇」は、大人になった理瀬との出会いを楽しめる作品。
まだ「理瀬シリーズ」を読んだことのない人は、おすすめの読む順番を【恩田陸】「理瀬シリーズ」読む順番をタイプ別に3パターン紹介で紹介しています。
長編だけじゃなく短編も含めて紹介しています。もし気になったらご覧ください。