記事内のリンクには広告が含まれますが、記事の内容は「本が大好きな管理者」の意思で自由に書いてます^^

国内小説

【感想】「月の立つ林で」は距離感に悩む人へのしずかな物語

2023年2月28日

tsuki-no-tatsu-hayashi-de

この記事では、青山美智子さん「月の立つ林で」のあらすじと特徴を紹介します。

ネタバレなしで紹介するので、読もうかどうか迷っている人は、参考にしてみてください。

「月の立つ林で」のあらすじ

「月の立つ林で」は、5つの連作短編集です。

主人公は性別も年齢もバラバラですが、ある共通点があります。

それは、同じポッドキャストを聞いていること。

毎日同じ時間に、ひとりの男性が月にまつわる話を配信する番組。

彼の配信を聞きながら、自分の悩みや壁に向き合っていく物語です。

「月の立つ林で」の特徴【4つ】

実際に読んで感じた「月の立つ林で」の特徴は、以下の4つ。

  1. 主人公がすべて違う5つの短編集
  2. 月に関する話が面白い
  3. 人との距離感に悩んでいる人におすすめ
  4. 親が読むと、子どもとの距離感を考えさせられる

ひとつずつ紹介しますね。

① 主人公がすべて違う5つの短編集

くり返しですが、「月の立つ林で」は、主人公がすべて違う5つの短編集です。

主人公は、次の5人。

  • 退職した看護師
  • 夢を捨てられない芸人
  • 娘の突然の結婚に戸惑う父親
  • 早く家を出たい女子高生
  • 家族より仕事を優先したい妻

自分に近い境遇の人も、そうでない人も、共感できる部分が見つかるはずです。

② 月に関する話が面白い

「月の立つ林で」には、どの登場人物も同じポッドキャストの番組を聞いています。

番組名は「ツキない話」。

月が好きな男性が、月の豆知識や想いを毎日配信しています。

これが面白いんです!

月と地球との距離や、新月など、これまで知らなかった月の一面を知れます。

読むと、きっと月を見たくなりますよ。

③ 人との距離感に悩んでいる人におすすめ

「月の立つ林で」は、人との距離感に悩んでいる人におすすめです。

なぜなら、どの登場人物も、距離感に悩んでいるから。

世間、親、子ども、友達…いろいろなものとの距離感に悩む、登場人物たち。

読むと、彼らの姿に共感したり、励まされるはずです。

④ 親が読むと、子どもとの距離感を考えさせられる

「月の立つ林で」は、特に親に刺さる作品です。

なぜなら、子どもとの距離感を考えさせられるから。

「月の立つ林で」の短編の多くに、親と子の関係が描かれています。

どの親も子も、家族との距離感に悩む様子は、読んでいてとても刺さります。

近すぎず、離れすぎずが1番難しい家族。

唯一の正解はありませんが、読むとヒントをもらえるはずです。

まとめ

この記事では、青山美智子さん「月の立つ林で」のあらすじと特徴を紹介しました。

もし気になったら、読んでみてください。

-国内小説