今回紹介するのは、エラリー・クイーンの「フランス白粉の秘密」。
【国名シリーズ】の2作目ですが、この作品から読んでも問題なく楽しめます。
この記事では、「フランス白粉の秘密」のあらすじとおすすめポイントをネタバレなしで紹介します。
気になってるけど、読もうかどうか迷っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
「フランス白粉の秘密」のあらすじ
デパートのショーウィンドウにある展示ベッドから、女性の死体が転がり出てきた。
どうしてわざわざ展示ベッドに死体を入れたのか?
様々な手がかりから、エラリーがたどり着いた真相は?
「フランス白粉の秘密」のおすすめポイント【2つ】
「フランス白粉の秘密」のおすすめポイントは2つ。
- エラリーの活躍を存分に楽しめる
- 事件を解く手がかりが、王道盛りだくさんでワクワクする
ひとつずつ解説しますね。
① エラリーの活躍を存分に楽しめる
前作「ローマ帽子の秘密」では、父親のクイーン警視の出番が多く、息子・エラリーの出番は少なめでした。
「フランス白粉の秘密」では反対に、息子・エラリーが大活躍!
目的がわからないエラリーの行動に、意味深なセリフの数々。
はじめは「もっとはっきり説明して!」と、もどかしくなりますが、だんだんクセになってきます。笑
すべてをきちんと説明してくれる、エラリーのラストの演説は必読です!
② 事件を解く手がかりが、王道盛りだくさんでワクワクする
「フランス白粉の秘密」で起こる事件は、謎を解く手がかりが王道のものばかり。
例えばこんな感じ。
- 5本しかない特製の鍵
- 被害者のものではない口紅
- 特注で作らせたタバコの吸いがら
- 机に積まれた、共通点ゼロの5冊の本
どれもミステリーで登場するものばかり。
でも、全然古臭くないんです。
ミステリー好きなら、新たな手がかりが見つかるたびに、「キター!」と嬉しくなるはずです。
「フランス白粉の秘密」はこんな人におすすめ
「フランス白粉の秘密」はこんな人におすすめです。
- 「国名シリーズ」を読みたい
- 息子・エラリーが活躍する作品を読みたい
- 登場人物が多いのは苦手
- 正統派ミステリーが好き
「フランス白粉の秘密」は、トリックより「犯人がとった行動の理由」がキーとなるミステリーです。
気になったら、ぜひ読んでみてくださいね。