今回紹介するのは、パット・マガーさんの「七人のおば」。
「七人のおば」は、ちょっと変わった犯人捜しのミステリーです。
この記事では、「七人のおば」のあらすじとオススメポイントをネタバレなしで紹介します。
「七人のおば」について
タイトル | 七人のおば |
作者 | パット・マガー |
訳者 | 大村 美根子 |
出版社 | 創元推理文庫 |
ページ数 | 348ページ |
発売日 | 1986年8月22日 |
「七人のおば」のあらすじ
「七人のおば」のあらすじはコチラ。
結婚し渡英したサリーの許へ届いた友人の手紙で、おばが夫を毒殺して自殺したことを知らされた。が、彼女にはおばが7人いるのに、肝心の名前が書いてなかった。サリーと夫のピーターは、おばたちと暮らした7年間を回想しながら、はたしてどのおばなのか、見当をつけようと試みる。1作ごとに趣向を凝らすマガーの代表作!
引用元:東京創元社
「七人のおば」のオススメポイント
「七人のおば」のオススメポイントは2つ。
- 曲者ぞろいの七人のおば
- 手紙と記憶のみで行う犯人捜し
曲者ぞろいの七人のおば
主人公のサリーには、おばが7人もいます。そのうちの1人が犯人なのですが、このおばが曲者ぞろい。
正直、まともな性格のおばはひとりもいません。
ただ、ひとりひとりのクセが強いので、登場人物がごちゃ混ぜになって混乱することはありません。
容疑者となるおばたちの曲者っぷりを楽しめるのが、「七人のおば」の魅力です。
手紙と記憶のみで行う犯人捜し
「七人のおば」は、ちょっと変わった犯人の捜し方もオススメポイント。
推理する際に、事件の現場に行ったり、関係者に話を聞くことはありません。
推理に使われるのは、主人公のサリーに届いた手紙と、彼女のおばたちに関する記憶のみ。
この2つだけで、サリーとサリーの夫は犯人を推理するんです。
現場に行かずに推理するミステリーのなかでも、さらに変わったミステリーです。
ちょっと変わったミステリーが読みたい人は、ぜひ読んでみてください。