- ミステリーのおすすめランキングにはあまり出てこない
- でも、めっちゃ面白い!
っていうミステリーを集めました。
どの作品もかなり面白いので、気になる作品があれば、読んでみてくださいね。
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【大好き】有名じゃないけど超面白いミステリー【15選】
有名じゃないけど超面白いミステリーは、こちらの15作品▼
- ポケットにライ麦を
- フランス白粉の秘密
- 悪意
- 木曜組曲
- シンデレラの罠
- 魔王の島
- 風の影
- 七人のおば
- 秘密は日記に隠すもの
- 香水
- オクトーバー・リスト
- 聖女の島
- 倒立する塔の殺人
- 湖畔荘
- しあわせの書
① ポケットにライ麦を(アガサ・クリスティー)
あらすじ
会社の社長が社長室で毒殺された。
彼の洋服のポケットには、なぜかライ麦が…
これをきっかけに連続で殺人が起こり、ミス・マープルの知人が殺害されてしまう。
彼女の殺され方に怒ったミス・マープルは、事件の謎を解くべく行動に出る。
アガサ・クリスティーが生んだ名探偵「ミス・マープル」の作品。
サスペンスドラマのように、インパクトのある始まりに一気に引き込まれます。
テンポがよく、シーンもイメージしやすいので、海外ミステリーを読まない人にもおすすめ。
「ミス・マープルシリーズを読んでみたい」という人は、【保存版】ミス・マープルシリーズおすすめの読む順番【最初の1冊も】を参考にしてみてください。
② フランス白粉の秘密(エラリー・クイーン)
あらすじ
デパートのショーウィンドウにある展示ベッドから、女性の死体が転がり出てきた。
どうしてわざわざ死体を展示ベッドに?
様々な手がかりから、エラリーがたどり着いた真相は?
エラリー・クイーンの、「国名シリーズ」という作品のひとつ。
ほかのシリーズ作よりインパクトが少ないので、なかなかランキングには上がってきません。
でも、「フランス白粉の秘密」は、
- エラリーの探偵道具
- 細かい観察からの華麗な推理
が楽しめる作品。
個人的には、「国名シリーズ」で1番好きな作品です。
「国名シリーズ」については、【エラリー・クイーン】国名シリーズ全9冊の読む順番は?にまとめているので、よければどうぞ。
③ 悪意(東野圭吾)
あらすじ
仕事場で殺された人気作家。
犯人は、作家の妻と長年仲良くしていた友人。
でも、動機がわからない。
犯人が頑なに口を閉ざす「真の動機」とは?
加賀恭一郎が、隠された動機を見つけ出す。
東野圭吾の人気シリーズ「加賀恭一郎」が登場する作品。
加賀恭一郎の作品のなかでも、「悪意」は地味な印象です。
でも、めっちゃ面白いんですよね~これが。
「悪意」は、
- 誰が犯人か?ではなく
- どうして殺したか?
という、動機を見つけるミステリー。
「これが動機か!」と思っても、違う。これのくり返し。
すべて、真の動機がバレないための罠なんです。
「そこまでするか…」とゾッとするほどの悪意を、ぜひ体験してみてください。
④ 木曜組曲(恩田陸)
あらすじ
4年前に死んだ、小説家の女性。
彼女を偲ぶため、縁の深い5人の女性が集まった。
なごやかなムードは、謎のメッセージによって壊される。
彼女は、本当は自殺?それとも他殺?
それぞれの告白によって、意外な事実が次々に明らかになっていく。
恩田陸の作品で有名なのは、「蜜蜂と遠雷」・「理瀬シリーズ」。
「木曜組曲」は、1999年に発売されたということもあり、作品の存在自体を知らない人もいるはず。
この「木曜組曲」は、
- ほどよく乾いた
- 黒~い雰囲気を存分に楽しめる
ミステリー。
派手さはないけど、事件が二転三転するミステリーが好きな人なら、絶対楽しめるはず。
イヤミスほどの黒さはないので、いい感じに暗いミステリーが好きな人向けです。
⑤ シンデレラの罠(セバスチャン・ジャプリゾ)
「シンデレラの罠」は、あらすじよりキャッチコピーに魅力がつまった作品▼
わたしの名前はミシェル・イゾラ。
歳は20歳。
わたしが語るのは、殺人事件の物語です。
わたしはその事件の探偵です。
そして証人です。
また被害者です。
さらには犯人です。
わたしは4人全部なのです。いったいわたしは何者でしょう?引用元:セバスティアン・ジャプリゾ(2012年)『シンデレラの罠』創元推理文庫(270ページ)
このキャッチコピーを読むだけでワクワクしませんか?
「1人4役ってそんなバカな…」と思うかもしれませんが、本当に1人4役なんです。
「わたし」は一体誰なのか?
ぜひ読んで確かめてみてくださいね。
感想は、主人公は1人4役!?超面白いミステリー「シンデレラの罠」で紹介しています。
⑥ 魔王の島(ジェローム・ルブリ)
あらすじ
祖母の遺品を整理するため、船で孤島に向かうサンドリーヌ。
孤島に住み続け、娘にも孫にも会いに来なかった祖母。
どうして祖母は、死ぬまで孤島に住み続けていたのか?
そして、島で感じる不気味な気配の正体は?
「魔王の島」は、このミステリーがすごい!2023年版で10位にランクインした作品。
でも、おすすめのミステリ―では、あまり見かけません。
たぶん、クセが強いからでしょう。好きな人はめっちゃ好き!って感じの作品ですね。
私は大好きな作品なんですが、なにを言ってもネタバレになっちゃうので、すすめるのが難しいです…
- 王道のミステリーとは程遠い、
- 物語に振り回されるミステリ―
を味わいたい人は、ぜひ読んでみてください。
感想は、【ネタバレなし】この結末は誰にも予想できない「魔王の島」で紹介しています。
⑦ 風の影(カルロス・ルイス・サフォン)
あらすじ
1945年、スペインのバルセロナ。
少年ダニエルは、父に連れられて「忘れられた本の墓場」へ行く。
運命の本「風の影」に感動したダニエルは、同じ作家の本を全部読みたい!と熱望。
しかし、その作家の本は謎の人物によってすべて焼かれてしまっていた…
「風の影」は、このミステリーがすごい!2007年版で4位にランクインした作品。
15年以上前の作品なので、知っている人も少なくなってきました。
「風の影」は、本が大好きなミステリー好きに、ぜひ読んでほしい作品。
- 運命の本との出会い
- 謎に包まれた作家
- 作家の本を次々に燃やす謎の人物
本好きの胸が熱くさせる要素が盛りだくさん。
ミステリーですが、歴史や冒険要素もつまっていて、読みごたえたっぷり。

「風の影」は、全4作のシリーズになっています。
くわしくは、【風の影】「忘れられた本の墓場」シリーズの特徴・読む順番にまとめています。
⑧ 七人のおば(パット・マガー)
あらすじ
主人公のもとに、一通の手紙が届いた。
内容は、「主人公のおばが夫を殺し、自分も自殺した」というもの。
ところが、彼女のおばは、全部で7人。
名前が書かれていないので、誰のことかわからない…
主人公は夫と2人で、おばたちとの思い出を振り返りながら、犯人を推理することに…
まさかの「記憶のみで推理する」ミステリ―。
7人のおばたちは、個性的なキャラばかり。
「誰が誰だかわからない…」という心配がなく、混乱せずに読めます。
記憶だけで推理する、ちょっと変わったミステリーをぜひ読んでみてください。
感想は、「七人のおば」は変わった犯人捜しが楽しめるミステリーで紹介しています。
⑨ 秘密は日記に隠すもの(永井するみ)
あらすじ
自分の秘密を、日記だけに記す4人。
彼らはなにを秘めているのか?
日記の先に待つ結末とは?
「秘密は日記に隠すもの」は、日記形式で書かれた4編のミステリーが収録された短編集。
- 女子高生の日記
- 母を亡くした独身男性の日記
- 不倫中の姉の日記
- 妻を亡くした男性の日記
どれも、ドロドロした感情とミステリ―要素があり、とっても面白いです。
サクサク読める日記形式なので、ちょっと読みたいときにおすすめ。
感想は、【どんでん返し】「秘密は日記に隠すもの」のあらすじと特徴で紹介しています。
⑩ 香水(パトリック・ジュースキント)
あらすじ
天才的な嗅覚をもつ主人公は、その嗅覚でパリ中を魅了する香水をいくつも作る。
そんな彼が、ついに頂点に君臨する匂いを見つけた。
それは、若い少女の匂いだった。
頂点の匂いを自分のものにするためなら、手段は選ばない…
形に残らない”匂い”の天才かつ殺人鬼の物語。
「香水」は、天才的な嗅覚をもつ主人公の奇妙な人生物語。
タイトルに「ある人殺しの物語」とあるように、犯人側の視点が描かれたミステリ―ともいえます。
最初から、いろんな匂いの描写があり、読んでいて匂いに酔いそうなくらいです。
主人公の周りにいる人たちの欲望も、ドロドロあり、スカッとする部分もあり、読み応えは抜群。
「物語の世界に酔いたい」というときにおすすめです。
⑪ オクトーバー・リスト(ジェフリー・ディーヴァー)
あらすじ
娘を誘拐された母・ガブリエラ。
隠れ家で友人を待っていると、誘拐犯があらわれた!
彼は手に持っていた銃を持ち、笑った。そして銃声が…
最終章から1章に逆行する、驚きのミステリー。
「オクトーバー・リスト」は、ラストからはじまり、時間をさかのぼっていくので、慣れるまでは大変。
けれど、そこを乗り越えた先に、特大の衝撃が待っています。
あらすじに「どんでん返し」って書いてあり、いろいろ身構えてはいたのですが、完全にやられました…
ぜひ気持ちよくだまされてください!
感想は、【鳥肌】ラストから始まる「オクトーバー・リスト」は超面白いで紹介しています。
⑫ 聖女の島(皆川博子)
あらすじ
助けを求められ、修道女が向かったのは、軍艦のような孤島。
島にあるのは、不良少女たちのための矯正施設。
施設は、ある事故がきっかけで運営がうまくいかなくなっていました。
修道女たちは、施設を立て直せるのか?
怖いけど引き寄せられる、妖しい魅力のある少女を矯正できる?
「聖女の島」は、謎と妖しさがつまった幻想ミステリー。
正統派もいいけど、いろんな要素のあるミステリーが読みたい人におすすめ。
魅惑的な物語の世界に、浸り、味わい、うっとりする作品です。
皆川博子のおすすめ作品は、【ハマるとヤバい】皆川博子のおすすめ作品【5選】で紹介しています。
⑬ 倒立する塔の殺人(皆川博子)
あらすじ
戦時中のミッションスクールで、ひとりの少女が亡くなった。
主人公の少女は、彼女たちが回し書きしていた小説のノートを手にする。
誰がなにを書いていたのか?少女の死とのつながりは?
「倒立する塔の殺人」は、現実と小説の世界が混ざり合うミステリー。
読んでいると、だんだん自分が現実にいるのか、小説のなかにいるのか、わからなくなってきます。
物語に振り回されますが、それがうっとりするくらいステキな時間なんです。
シンプルなミステリーを求める人には合いませんが、世界観を重視する人にはぜひ読んで欲しい作品。
皆川博子のおすすめ作品は、【ハマるとヤバい】皆川博子のおすすめ作品【5選】で紹介しています。
⑭ 湖畔荘(ケイト・モートン)
あらすじ
謹慎中の女性刑事が、祖父の家に滞在中にみつけた1軒の屋敷。
湖畔荘とよばれるその屋敷では、70年前に赤ちゃんが失踪し迷宮入りになった事件が起きていた。
謹慎の原因となった失敗と、迷宮入り事件が入り交じり、謎は深まっていく…
「湖畔荘」は、過去と現実が入り交じるミステリー。
過去と現実の話が交互に進むので混乱しそうですが、リンクしながら物語が進むので、想像以上にスムーズ。
すべての謎が解ける瞬間のおろどきと喜びは、ほかのミステリーと一味違います。
複数の事件がつながるミステリーが好きな人におすすめ。
ケイト・モートンのおすすめ作品は、【読みやすさ重視】ケイト・モートン作品のおすすめランキングで紹介しています。
⑮ しあわせの書(泡坂妻夫)
あらすじ
ある宗教団体で起こった信者の失踪事件。
ヨギガンジーは、超能力を見込まれて事件を追うことに。
捜査中に見つけたのは「しあわせの書」という布教用の冊子。
その冊子には、ある企みが隠されており…
「しあわせの書」のスゴイところは、なんといってもトリック。
このトリックは、唯一無二。
「しあわせの書」の帯にはこう書かれています。
「絶対にトリックを明かさないでください」
わざわざ念押しするだけの理由が、確かにあります。
このトリックは、誰にも言えないし、誰にもマネできない。
本当にすごいので、未読の方は、ぜひぜひ読んでください!
感想は、【ネタバレなし】「しあわせの書」のトリックは凄くて怖いで紹介しています。
おわりに
有名じゃないけど超面白いミステリーを紹介しました。
どれも面白いので、気になる作品があればぜひ読んでみてくださいね。