理瀬シリーズの短編集「夜明けの花園」。
理瀬、ヨハン、黎二など、シリーズで登場するキャラたちの物語が読めます。
収録されている6つの短編について、それぞれのあらすじと感想を紹介します。
本選びの参考にしてみてくださいね。
「夜明けの花園」各短編のあらすじ
「夜明けの花園」に収録されているのは、6編▼
- 水晶の夜、翡翠の朝
- 麦の海に浮かぶ檻
- 睡蓮
- 丘をゆく船
- 月蝕
- 絵のない絵本
① 水晶の夜、翡翠の朝
「麦の海に沈む果実」の後日談。
主役は、あのヨハン。
学園で流行っている奇妙なゲームについて、ヨハンが調べるというお話。
「夜明けの花園」のなかで、いちばんミステリー要素が多いです。
② 麦の海に浮かぶ檻
「麦の海に沈む果実」に登場したある人物のお話。
誰の話なのか?わかるのは、いちばん最後。
嬉しい驚きを楽しめます。
③ 睡蓮
「麦の海に沈む果実」より、ずっと前のお話。
理瀬が、子どものころ過ごした家が舞台になっています。
「黄昏の百合の骨」の前日談と言える作品です。
④ 丘をゆく船
「麦の海に沈む果実」の前日談。
黎二と麗子の過去が描かれたお話です。
どちらの過去も本当にツラく、ただただ苦しい。
⑤ 月蝕
「麦の海に沈む果実」の後日談。
理瀬のファミリーにいた聖が、学園での過去を振り返る物語。
意外に鋭い観察眼を持っていたことがわかります。かなり鋭い。
⑥ 絵のない絵本
「黄昏の百合の骨」の後日談。
理瀬がバカンスを過ごすなかで起きた出来事のお話。
「薔薇のなかの蛇」よりも、危なっかしい理瀬を楽しめます。
「夜明けの花園」の感想
「夜明けの花園」のなかで、いちばん好きな作品は「月蝕」。
聖のカンの鋭さが、理瀬シリーズに登場するキャラの違った一面を見せてくれます。
それにしても、理瀬がいなくなったあとにあんなことが起きてたなんてね…
おわりに
理瀬シリーズの短編集「夜明けの花園」について紹介しました。
「理瀬シリーズをもう一度読み直したい」
という人は、【保存版】恩田陸「理瀬シリーズ」読む順番のおすすめを紹介!も参考にしてみてください。