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海外ミステリー

【感想】「その裁きは死」は前作よりクセがなくて読みやすい

2022年8月28日

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2021年の「このミステリーがすごい!海外部門」で大賞を獲得した、アンソニー・ホロヴィッツさんの「その裁きは死」。

「その裁きは死」は、「メインテーマは殺人」に続くシリーズ2作目です。

この記事では「その裁きは死」の感想とオススメな人を紹介します。

「その裁きは死」を読もうかどうか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

「その裁きは死」について

タイトルその裁きは死
作者アンソニー・ホロヴィッツ
訳者山田 蘭
出版社創元推理文庫
ページ数465ページ
発売日2020年9月10日

以下、「その裁きは死」のあらすじです。

実直さが評判の弁護士が殺害された。裁判の相手方が口走った脅しに似た方法で。現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた謎の数字”182”。被害者が殺される直前に残した奇妙な言葉。わたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソーンによって、奇妙な事件の捜査に引きずりこまれて―。

引用元:アンソニー・ホロヴィッツ(2020年)『その裁きは死』創元推理文庫

「その裁きは死」の感想

「その裁きは死」は、前作「メインテーマは殺人」より読みやすく面白かったです。

前作より読みやすかった理由は2つ。

  • 登場する実在の人物・作品が減っている
  • 主人公のクセが弱くなっている

面白い上に読みやすくなっている

「その裁きは死」は前作同様、事件そのものは期待を裏切らない面白さでした。

前作から変化していたのは「読みやすさ」。

「メインテーマは殺人」は、実在の人物や作品がたくさん登場したり、主人公のクセが強かったりで、かなり読みにくかったです。

それらが「その裁きは死」で、一気に減った印象でした。

正直「メインテーマは殺人」と同じ雰囲気なら、読むのをやめようかと思っていたので、嬉しかったです。

面白い上に読みやすくなったので、次回作も読もうと思いました。

「メインテーマは殺人」のネタバレもないので、前作を挫折した人は「その裁きは死」から読むのもアリです。

人前でラストを読むのは危険

「その裁きは死」のラストを読むとき、人前で読むのは危険です。

理由は「泣いてしまうかもしれない」から。

内容はネタバレになるので書けませんが、私は泣いてしまいました…。

ラスト50ページは、ひとりでじっくり読むのがオススメです。

「その裁きは死」はこんな人にオススメ

「その裁きは死」はこんな人にオススメです。

  • 王道の犯人当てミステリーが好き
  • 筋の通った推理を読みたい
  • 「メインテーマは殺人」は挫折してしまった

「その裁きは死」は前作同様、王道の犯人当てミステリー

「その裁きは死」は前作「メインテーマは殺人」と同じく、王道の犯人当てミステリーになっています。

事件そのものは前作と同じくらい面白い上に、前作よりかなり読みやすくなっているのがポイント。

「シリーズ2作目って、つまらない本が多いから読んでない」という人の期待を裏切らない内容になっています。

「その裁きは死」は推理に筋が通っている

前作「メインテーマは殺人」と同じように、「その裁きは死」には事件を解くカギは読者にすべて示されています。

派手などんでん返しはないですが、ホーソーンの推理にはしっかりと筋が通っています。

急に知らない情報が出てきて「そんなのズルい!」となることがありません。

しっかり筋の通ったミステリーを読みたい人には、「その裁きは死」はオススメです。

「その裁きは死」は前作よりはるかに読みやすい

「その裁きは死」は、前作「メインテーマは殺人」を挫折してしまった人にこそオススメです。

海外ミステリー自体に挫折してしまった人はむずかしいですが、前作よりかなり読みやすいです。

実在の人物や作品もほぼ登場しないし、主人公のクセも弱くなっています。

「海外ミステリーは好きだけど、『メインテーマは殺人』は挫折しちゃった」

という人は、「その裁きは死」なら挫折せずに読めるはずです。

まとめ

この記事では「その裁きは死」の感想とオススメの人を紹介しました。

「その裁きは死」は、前作「メインテーマは殺人」からの期待を裏切らない作品になっています。

「メインテーマは殺人」を挫折した人も、前作より読みやすくなっているので、ぜひ読んでみてください。

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