「海外ミステリーを読んでみたいけど、挫折しそうで怖い」
「海外ミステリー初心者にオススメの本ってない?」
こんな人にオススメなのが、アガサ・クリスティーさんの「オリエント急行の殺人」。
この記事では「オリエント急行の殺人」が、海外ミステリー初心者にオススメな理由を紹介します。
読みやすい海外ミステリーを探している人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「オリエント急行の殺人」について
タイトル | オリエント急行の殺人 |
作者 | アガサ・クリスティー |
訳者 | 山本 やよい |
出版社 | クリスティー文庫 |
ページ数 | 333ページ |
発売日 | 2011年4月5日 |
以下、「オリエント急行の殺人」のあらすじです。
事件の舞台は、豪華列車「オリエント急行」。
何人もの乗客がいる中、ひとりの男性が殺害される。
男性には複数の刺し傷があり、たまたま乗り合わせたポアロが捜査開始。
ところが、すべての乗客には完璧なアリバイがあった…
1934年に発表されて以来、今でも読まれている作品です。
海外ミステリー初心者にオススメな理由【5つ】
「オリエント急行の殺人」が、海外ミステリー初心者にオススメな理由は、以下の5つです。
- 地名を覚える必要がない
- 風景描写が少ない
- 登場人物の関係性がわかりやすい
- 登場人物がイメージしやすい
- 会話が多い
ひとつずつ、解説しますね。
理由① 地名を覚える必要がない
「オリエント急行の殺人」は、海外の地名を知らなくても楽しめる作品です。
理由は「事件が列車のなかで完結するから」。
海外ミステリーで挫折する理由のひとつが「地名がわからない」こと。
「知らない場所がどんどん出てきて、ついていけずに挫折しちゃった…」という人もいると思います。
「オリエント急行の殺人」は、事件が発生して解決するまで、オリエント急行という列車のなかで起こります。
場所が変わらないので、知らない地名でパニックにならずに読めるんです。
理由② 風景描写が少ない
風景描写が少ないのも、海外ミステリー初心者にオススメな理由のひとつ。
くり返しですが「オリエント急行の殺人」は、列車のなかで事件が完結するミステリーです。
新しい場所が登場しないので、風景描写が少ないんです。
海外ミステリーに限らず、風景描写が多いとだんだん眠くなって、ページを閉じてしまいますよね。
「オリエント急行の殺人」は風景描写が少ないので、サクサク読み進められるんです。
理由③ 登場人物の関係性がわかりやすい
「オリエント急行の殺人」は、登場人物が多い割に読みやすいです。
理由は「登場人物の関係性がわかりやすい」から。
海外ミステリーを挫折する理由のひとつが「登場人物がわからなくなる」こと。
名前になじみがないので、人物像のイメージがむずかしいんですよね。
厄介なのが「誰と誰がつながっているか、わからなくなる」こと。
ミステリーで1番大事な部分なので、関係性がわからないと面白さが半減してしまいます。
「オリエント急行の殺人」は、登場人物の関係性がわかりやすいミステリーです。
なので、ミステリーの面白さを保ったまま、挫折せずに読めるんです。
理由④ 登場人物がイメージしやすい
「オリエント急行の殺人」は、映画化されていることもあり、登場人物がイメージしやすいです。
職業や服装、変わったクセで登場人物を判別できるようになっています。
「名前が覚えられずに挫折した…」という人も、「オリエント急行の殺人」なら大丈夫。
名前を覚えられなくても、「あ~秘書の人ね」「あのおしゃべりな人か」と特徴で覚えられます。
登場人物がイメージしやすいのも、「オリエント急行の殺人」が読みやすい理由のひとつです。
理由⑤ 会話が多い
「オリエント急行の殺人」は、風景描写や心理描写が少なく、会話が多いです。
なので、登場人物もイメージしやすく、テンポよくサクサク読めるんです。
短い本ではありませんが、海外ミステリー初心者でも読みやすい作品です。
映画版「オリエント急行の殺人」を先に見てから読むのもアリ
「オリエント急行の殺人」は、2017年に映画化されています。
映画を見てから小説を読むと、場面や登場人物がイメージしやすくなるので、先に映画を見るのもアリです。
「オリエント急行の殺人」は結末を知っていても楽しめるミステリー。
映画で描かれなかった部分を小説で読むと、より作品の世界を味わえますよ。
まとめ
この記事では「オリエント急行の殺人」が、海外ミステリー初心者にオススメな理由を紹介しました。
「オリエント急行の殺人」は、映画化されていることもあり、登場人物が多い割に読みやすいミステリーです。
もちろん内容も面白いので、まだ読んでいない人はぜひ読んでみてください。