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海外ミステリー

「殺しへのライン」の登場人物は曲者ぞろい!ホーソーンの過去も

2022年9月17日

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アンソニー・ホロヴィッツさんの「殺しへのライン」は、<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズの3作目です。

この記事では、「殺しへのライン」を読んで感じた特徴を「ネタバレなし」で紹介します。

買うかどうか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

「殺しへのライン」について

タイトル殺しへのライン
作者アンソニー・ホロヴィッツ
訳者山田 蘭
出版社創元推理文庫
ページ数444ページ
発売日2022年9月9日

以下、「殺しへのライン」のあらすじです。

『メインテーマは殺人』の刊行まであと3ヶ月。プロモーションとして文芸フェスに参加するため、探偵ダニエル・ホーソーンとわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、チャンネル諸島のオルダニー島を訪れた。フェス関係者の間に不穏な雰囲気が漂うなか、そのうちのひとりが死体で発見される。現場の不可解な状況は何を意味するのか?

引用元:アンソニー・ホロヴィッツ(2022年)『殺しへのライン』創元推理文庫

「殺しへのライン」の特徴

「殺しへのライン」の特徴は以下の4つ。

  • 前2作よりインパクトは小さめ
  • 登場人物が曲者ぞろい
  • ホーソーンの過去に一歩近づく
  • 事件を解くカギは「椅子」

ひとつずつ解説しますね。

特徴① 前2作よりインパクトは小さめ

読み終わった印象としては、前2作よりも事件のインパクトは小さめでした。

もちろん、謎解きに必要なピースが当てはまっていくラストは前2作同様、わくわくします。

ただ、事件の規模というかインパクトが、ちょっと小さかったなという印象でした。

前2作と同じ規模・同じインパクトの事件を期待してしまうと「あれ?」となるかもしれません…

ちょっとだけハードルを下げておくと、期待以上に楽しめますよ。

特徴② 登場人物が曲者ぞろい

「殺しへのライン」は、登場人物が曲者ぞろい。曲者っぷりに関しては前2作以上です。

好感度ゼロの実業家、謎の霊能者にやる気のない詩人など、どの人物も「なにか」あります。

個性的でクセが強い登場人物が出る話が好きな人は、絶対に楽しめるはずです。

特徴③ ホーソーンの過去に一歩近づく

「殺しへのライン」には、ホーソーンの過去にまつわる重要な人物が登場します。

ほとんど自分の過去を語らないホーソーン。

読むと、謎に包まれているホーソーンの過去に一歩近づけますよ。

また、ホーソーンのプライベートについても新情報が得られます

前2作を読んで、「ホーソーンについてもっと知りたい!」という人にはおすすめの本です。

特徴④ 事件を解くカギは「椅子」

ホーソーンが「殺しへのライン」で語っていますが、今回の事件を解くカギは「椅子」。

事件の被害者は、梱包用テープで縛りつけられた状態で発見されます。

ただし、右手だけは縛られず自由なまま。

どうして右手だけ椅子に縛りつけられなかったのか?

これが今回の事件のポイントです。

もちろん、最後まで読めばホーソーンが答えを教えてくれます。

右手だけ縛られなかった、悲しい理由を。

まとめ

<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズ3作目「殺しへのライン」は、やっぱり面白かったです。

「最近ハズレ本ばかり…面白い本を読みたい!」

そんなときは、ぜひ「殺しへのライン」を読んでみてください。

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