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海外ミステリー

【ネタバレあり】「シンデレラの罠」をいろいろ考察してみた

2022年9月30日

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「シンデレラの罠」は謎の多い作品です。

この記事では「シンデレラの罠」について、いろいろ考察してみたいと思います。

注意

この記事では「シンデレラの罠」のネタバレを含んでいます。

未読の人は「シンデレラの罠」を読んだ後にご覧ください。

「シンデレラの罠」の最大の謎

「シンデレラの罠」の最大の謎は、なんといっても「『わたし』は誰なのか?」ということ。

「わたし」の可能性があるのは、「ミ」と「ド」の2人。

果たして「わたし」はどちらなのか?

どちらが「わたし」でも成り立つミステリー

「シンデレラの罠」の凄くて憎いところは、「わたし」が「ミ」と「ド」でも成り立つところです。

どちらにも動機があり、火事を起こすこともできた。

最後のページに書かれた記事を読む限り、「わたし」は「ミ」と思えそうですよね。

オーデコロンの名前を聞けたのは「ミ」だけだったはずなので。

ですが、本当にそうなんでしょうか?

「わたし」はいったい誰?

結論から言うと、「わたし」は「ド」だと思います。

理由は2つ。

  • 男性用の香水につける名前にしてはおかしい
  • 自分をシンデレラだと思っていたのは「ド」

理由① 男性用のオーデコロンにつける名前にしてはおかしい

オーデコロンの名前が「シンデレラの罠」って、ちょっと変だと思いませんか?

しかも男性用。

男性用のオーデコロンに、わざわざ「シンデレラ」って名前をつけるとは考えにくいです。

だって売れなさそう…

なので、最後のページは「ド」が書いたもの、つまりウソではないかと思います。

理由② 自分をシンデレラだと思っていたのは「ド」

そもそもなんでタイトルに「シンデレラ」が入っているんでしょう?

タイトルにされていることから、「シンデレラ」は重要なはず。

「わたし」が「ミ」なら、自分をシンデレラとは思っていなかったので、シンデレラという言葉が出るとは考えにくいです。

対して「ド」は、物語の冒頭で「自分はシンデレラ」だと思っていたと書かれています。

タイトルに使われるくらい「シンデレラ」という言葉が重要だと考えると、「わたし」は「ド」なのではないかと思いました。

もし「ミ」なら別のタイトルになりそう…

「シンデレラの罠」のタイトルの意味は?

「わたし」が「ド」だと考えると、「シンデレラの罠」というタイトルには、どんな意味があるんでしょうか?

「シンデレラの罠」という言葉は、郵便局員セルジュ・レッポがつけていた香水の名前として登場しただけです。

それだけで、タイトルにするのかな?

タイトルにするくらいだから、もっと大きな意味が込められているはず…。

もし「わたし」が「ド」なら、「シンデレラの罠」は「ミドラ伯母さんの遺言」ではないかと考えました。

なぜなら、遺言の内容が明らかになった瞬間、「わたし」がやったことがすべてムダになってしまったから。

ミドラ伯母さんの財産を相続するのは「ミ」だと、「ド」もジャンヌも思っていました。

だから、本物の「ミ」を殺して、「ド」が「ミ」になりすまそうと考えた2人。

けれど財産の相続人は、「ミ」ではなく「ド」でした。

相続人が明かされた瞬間は、シンデレラの魔法がとける瞬間のよう。

遺言の内容は、シンデレラにかけられた罠。まさに「シンデレラの罠」っぽいな~と思いました。

そう考えると、罠にはめたのはミドラ伯母さん…?

まとめ

この記事では「シンデレラの罠」の考察を紹介しました。

答えはわからないので、想像するしかありません。

この記事が少しでも参考になると嬉しいです。

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