「シンデレラの罠」は、1964年に発売された本ですが、今読んでもめちゃめちゃ面白いミステリーです。
- 面白いミステリーが読みたい
- 物語に振り回されたい
「シンデレラの罠」はこんな人にピッタリの作品です。
この記事では「シンデレラの罠」のあらすじや感想を紹介します。
「シンデレラの罠」のあらすじ
「シンデレラの罠」は、あらすじより以下のキャッチコピーのインパクトが強い作品です。
わたしの名前はミシェル・イゾラ。
歳は20歳。
わたしが語るのは、殺人事件の物語です。
わたしはその事件の探偵です。
そして証人です。
また被害者です。
さらには犯人です。
わたしは4人全部なのです。いったいわたしは何者でしょう?引用元:セバスティアン・ジャプリゾ(2012年)『シンデレラの罠』創元推理文庫(270ページ)
このキャッチコピーを読むだけでワクワクしてきた人は、以下の感想は読まずに、早速読んでみてください。
「1人4役ってそんなバカな…」
と思うかもしれませんが、本当に1人4役です…。
「シンデレラの罠」の感想
「シンデレラの罠」には、派手なトリックも不思議な作りの館も登場しません。
あらすじだって、一言で言えば「火事にあった2人のうち、生き残った1人の記憶がなくなっていた」話。
それなのに、めちゃめちゃ面白いミステリーです!
「シンデレラの罠」の面白いところ
なにが面白いかというと「主人公が誰なのか、読み進めるごとに二転三転する」こと。
病院で目覚めたら、医者から「ミ」と呼ばれた私。顔も「ミ」と同じ。
火事にあって、自分は生き残ったけど、友達の「ド」は亡くなっていた。
自分も周りも「ミ」だと思っていたが、あることがきっかけで「私は本当は『ド』なのでは?」と疑うようになります。
読み進めるごとに、「やっぱり『ミ』か~」「結局『ド』だったのか」と印象がコロコロ変わっていきます。
何年たっても色あせない、名作ミステリーです!
おわりに
「シンデレラの罠」は、ミステリーですが考察しがいのある作品です。
友人と話したり、読書会で取り上げたりなど、いろんな人と話すのに向いています。
私自身の考察を以下のページで紹介しています。よければ読み終わったあとにご覧ください▼
≫ 【ネタバレあり】「シンデレラの罠」をいろいろ考察してみた
この記事では「シンデレラの罠」について紹介しました。
ちょっと変わったミステリーが読みたい人は、ぜひ読んでみてください。