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海外ミステリー

構成が憎らしい!「カササギ殺人事件」の面白いところ【4つ】

2022年10月4日

magpie-murders

「このミステリーがすごい!」をはじめ、いろいろな賞で1位を獲得している「カササギ殺人事件」。

この記事では、まだ読んでいない人向けに「『カササギ殺人事件』の面白いところ」を4つ紹介します。

ネタバレなしで紹介するので、読むかどうかの参考にしてみてください。

「カササギ殺人事件」はこんなお話

「カササギ殺人事件」は、上下巻に分かれた作品です。

以下、あらすじです。

”わたし”が読んでいるのは「カササギ殺人事件」の原稿。

名探偵アティカス・ピュントが屋敷で起きた事件に挑む「カササギ殺人事件」。

この原稿が”わたし”の人生をどう変えたのか。

「カササギ殺人事件」の面白いところ【4つ】

「カササギ殺人事件」の面白いところは、次の4つ。

  • 2つの事件の謎解きを楽しめる
  • 2つの事件が混乱しにくい構成
  • 名探偵と素人探偵がそれぞれ活躍するミステリー
  • アガサ・クリスティーへのオマージュが盛りだくさん

ひとつずつ紹介します。

① 2つの事件の謎解きを楽しめる

「カササギ殺人事件」は、

  • ”わたし”が読んでいる「カササギ殺人事件」
  • ”わたし”が現実に遭遇した事件

の2つの事件が起こります。

「2つの事件の謎解きを楽しめる」のが、「カササギ殺人事件」の面白いところです。

1つの小説で2つの事件の謎解きを楽しめる、とってもお得なミステリーなんです。

② 2つの事件が混乱しにくい構成

「カササギ殺人事件」では、2つの事件が起こります。

けれど、「2つの事件が混乱しにくい構成」になっていて、読みやすいです。

これが「カササギ殺人事件」の魅力のひとつ。

上巻と下巻で、メインの事件が変わります。

最初に載っている、登場人物一覧も上巻・下巻で切り分けられているので、混乱しにくいんです。

2つの事件が起こるミステリーでは、「登場人物が混乱して頭がパンパンになった」という人も多いはず。

「カササギ殺人事件」では、混乱しにくい構成になっているので、サクサク読めますよ。

③ 名探偵と素人探偵がそれぞれ活躍するミステリー

「カササギ殺人事件」で起こる2つの事件は、解決する探偵役が異なります。

ひとつは、エルキュール・ポアロのような名探偵。

もうひとつは、編集者が謎を追う素人探偵。

同じミステリーでも、系統が全く異なるので、2冊の異なるミステリーを読んでいる感じです。

探偵役が変わるので、最後まで飽きずに読めますよ。

④ アガサ・クリスティーへのオマージュが盛りだくさん

主人公の“わたし”が読んでいる「カササギ殺人事件」には、アガサ・クリスティーへのオマージュが盛りだくさん!

アガサ・クリスティーの作品に登場した人物・店・建物の名前に似たものが、散りばめられているんです。

どの作品のどの部分を参考にしているのかは、読んでいくうちに明らかになります。

クリスティー作品を読んだことのある人なら、胸がときめくはず!

もう一度、クリスティー作品を読み返したくなりますよ。

まとめ

この記事では、「『カササギ殺人事件』の面白いところ」を4つ紹介しました。

「カササギ殺人事件」は、かなりいいところで上巻が終わっています。

上下巻まとめて準備しておくと、続きが気になってモヤモヤせずに済みますよ。

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