宮部みゆき「三島屋」シリーズ2作目「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」。
1作目「おそろし 変調百物語事始」もすごく面白かったけど、さらにパワーアップ。
よりダークで、より悲しいお話が4つ入っています。
「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」のあらすじと感想をネタバレなしで紹介するので、興味があれば読んでみてくださいね。
「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」のあらすじ
あらすじ
自分の過去にひと区切りはついた。
もう不思議な話を聞く必要はない。
そう思っていたのに、主人から「順番を待っている方がいるから」と言われた少女・おちか。
ふたたび、人々の不思議な話を聞くことに…。
「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」の感想
「あんじゅう」、よかった!
とくに「第二話 藪から千本」と「第三話 暗獣」。
「藪から千本」は、がっつりダークなお話。
京極夏彦・恩田陸が好きな私にとって、ドンピシャのお話でした。
「見たいものしか見なくなると、ここまで怖くなれるのか」とゾッとしました。
「暗獣」は、最初こわかったけど、最後には泣いてました。
まさかこの話で泣くなんて思ってなかったのでびっくり。
泣きはしたけど、流れたのは悲しい涙じゃなくてあたたかな涙。
登場人物が話してスッキリしたと当時に、読んでいる私もスッキリしました。
新キャラも登場して、ますますにぎやかな「三島屋」シリーズ。
3作目も楽しみです。