宮部みゆきの三島屋シリーズ5作目「あやかし草紙」。
なんと、この作品で三島屋シリーズ第1期が完結するんです!
このままずっと変わり百物語を集めていくんだと思っていたのに…この展開にはびっくり。
「あやかし草紙」のあらすじと感想をネタバレなしで紹介するので、気になったら読んでみてくださいね。
「あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続」のあらすじ
あらすじ
おちかは今日も語り手をむかえる。
思い出したくもない悪夢の話あり、あたたかな出会いに思わず微笑む話あり。
そんななか、貸本屋・勘一が新たな語り手としてむかえられる。
彼の話を聞いたおちかは、じっくり考えた末に大きな決断を下す。
「あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続」の感想
「あやかし草紙」には、5つのお話が入っています。
とくに気に入ったのは「第一話 開けずの間」と「第四話 あやかし草紙」の2つ。
第一話 開けずの間
「開けずの間」のお話は、シンプルに怖い。めっちゃ怖いです。
ささいなことがきっかけで家族にとんでもない悪夢がおとずれる。
こんなことが起きていいのか。
涙は出ない、けれどあまりにも苦しすぎる悪夢の話に、時間を忘れて読みふけりました。
第四話 あやかし草紙
この作品のメインは、もちろん「第四話 あやかし草紙」。
おちかが下す大きな決断が描かれているお話です。
語り手は、三島屋のなじみの貸本屋・勘一。
勘一の語る不思議な話をきっかけに、おちかがあんな決断を下すなんて…。
三島屋シリーズの第1期完結と、第2期へのスタートが切られる、注目のお話です。