シャルロッテ・リンクさんの「裏切り」は、最初から最後までいろいろな面でハラハラするので、心臓に悪いです。特にお子さんがいる人には。
けれど、息づまる展開に続きが気になって仕方なく、最後まで驚きが待っている読み応えのあるミステリーです。
この記事では、「裏切り」の感想と魅力を「ネタバレなし」で紹介します。
この本が向いている人・向いていない人についても紹介しているので、読もうかどうか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
「裏切り」について
タイトル | 裏切り 上・下 |
作者 | シャルロッテ・リンク |
訳者 | 浅井晶子 |
出版社 | 創元推理文庫 |
ページ数 | 上:374ページ 下:377ページ |
発売日 | 2022年6月30日 |
以下、「裏切り」のあらすじです。
ロンドン警視庁の刑事ケイトが、故郷のヨークシャーに戻ったのは、尊敬し愛してやまなかった父親が、自宅で何者かに惨殺されたからだ。伝説的な名警部だった彼に刑務所送りにされた犯罪者の復讐というのが地元警察の読みだった。アルコール依存症から復帰したての警部や部下の女性刑事とケイトのあいだには軋轢が生まれる。ドイツ本国で160万部超の大ベストセラー。ミステリ!
引用元:シャルロッテ・リンク(2022年)『裏切り 上』創元推理文庫
「裏切り」が向いている人・向いていない人
「裏切り」が向いているのはこんな人です。
- 複数の事件が同時に進行する話が好き
- ハラハラドキドキするミステリーが好き
反対にこんな人は「裏切り」はあまり向いていません。
- 刺激が強い殺され方をするミステリーが苦手
- 複数の事件が同時に進行する話が苦手
- 子どもが危険な目に遭う話が苦手
「裏切り」の魅力
「裏切り」の魅力は、次の2つです。
- 「裏切り」が何を指すのか
- 最初から最後までハラハラドキドキする展開
「裏切り」が何を指すのか
タイトルの「裏切り」が何を指すのかが、この本の魅力のひとつ。
誰が誰を裏切ったのか?なんのために裏切ったのか?
「裏切り」には、裏切り者が何人も登場します。
小さな裏切りもあれば、取り返しがつかないほど大きな裏切りもあります。
犯人だけではなく、いろんな裏切りが描かれた、読み応えのあるミステリーです。
最初から最後までハラハラドキドキする展開
「裏切り」は2つの事件が同時に進行するミステリーです。
どちらの事件もハラハラドキドキ。最初から最後まで心臓がドクドクしていました。
特に片方の事件は、子どもが危険な目に遭うので、母親としては涙なしには読めません。
お子さんがいる人が読むときは、メンタルが安定しているときに読むのがオススメです。
まとめ
「裏切り」は、ハラハラドキドキする展開で心臓に悪いですが、いろんな裏切りが描かれた、読み応えのあるミステリーです。
ハラハラドキドキしたい人は、ぜひ読んでみてください。