「動物園の鳥」は、<ひきこもり探偵>シリーズの完結作です。
人が死なないミステリーなので、子どもはもちろん、大人も楽しめる作品です。
この記事では「動物園の鳥」のあらすじと特徴を紹介します。
読む前の参考に、ぜひご覧ください。
「動物園の鳥」のあらすじ
以下、「動物園の鳥」のあらすじです。
動物園で発生している、野良猫の虐待事件。
依頼された鳥井真一は、友人の坂木司と共に事件の真相を調べはじめる。
誰が何のために、野良猫を虐待したのか?
「動物園の鳥」の特徴
「動物園の鳥」の特徴は、以下の3点です。
- 人が死なないミステリー
- 安楽椅子探偵もの
- 登場人物たちが心の傷に向き合っていく
ひとつずつ解説しますね。
特徴① 人が死なないミステリー
「動物園の鳥」は、ミステリーですが殺人事件は起きません。
誘拐や遭難といった事件も起きないので、ハラハラせずに読めるミステリーです。
ただ、猫が虐待される事件は起きます。
なので、動物が虐待されるシーンを読むのが苦手な人は要注意です。
特徴② 安楽椅子探偵もの
「動物園の鳥」は、安楽椅子探偵もののミステリーです。
探偵役の鳥井真一は、家に引きこもって生活中。めったに外出しないうえ、一人での外出ができない状態。
そのため、事件に関する情報は彼の友人が集めてきます。
彼に頼まれた内容を、関係者に聞いたり調べることもしばしば。
友人が集めた情報をもとに、華麗に謎を解く鳥井真一。
安楽椅子探偵ものが好きなら、きっと楽しめるはずです。
特徴③ 登場人物たちが心の傷に向き合っていく
「動物園の鳥」の大きなテーマが「心の傷」。
「動物園の鳥」には、心に傷を持つ登場人物が複数人います。
彼らの心の傷が明らかになるシーンは必見。
なぜなら、読んでいる人の心も、少しだけ強くなれた気がするから。
ただし、自分のことを言われているようで、傷つく人もいると思います。
最初は、自分の傷に向き合うことを恐れていた彼らが、最終的に自分の心の傷に向き合い、受け入れていく。
読むと、強さを分けてもらえたような気持ちになりますよ。
「動物園の鳥」はこんな人におすすめ
「動物園の鳥」はこんな人におすすめです。
- <ひきこもり探偵>シリーズが好き
- 人が死なないミステリーが好き
- 安楽椅子探偵ものが好き
- 堅苦しくないミステリーを読みたい
「動物園の鳥」は、文章が読みやすく、設定も現実に近いものになっています。
サクッと面白いミステリーを読みたいときにおすすめです。
まとめ
この記事では「動物園の鳥」のあらすじと特徴を紹介しました。
「動物園の鳥」の作者である坂木司さんは、ほかにも「人が死なないミステリー」を多数書いています。
「動物園の鳥」が気に入ったら、ぜひほかの作品も読んでみてください。