- 本屋でアンソニー・ホロヴィッツの本をよく見かける
- 読んでみたいけど、どれから読めばいいかわからない…
- 自分の好みにあう話かな?
こんな人向けに、アンソニー・ホロヴィッツ作品の読む順番とあらすじを紹介します。
目次
アンソニー・ホロヴィッツ作品の読む順番のおすすめは?
アンソニー・ホロヴィッツ作品は、実は2つのシリーズに分かれています。
- 〈カササギ〉シリーズ
- 〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ
なので、面白そうなシリーズから読むのがおすすめです。
〈カササギ〉シリーズは、主人公が遭遇する事件と主人公が読む小説内で起こる事件の2つを楽しめる、ボリュームたっぷりのシリーズ。
1作目は「カササギ殺人事件」です。
〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズは、作家と元刑事の探偵が、いろんな殺人事件を捜査する、犯人当てミステリー。
1作目は「メインテーマは殺人」です。
ここからは、シリーズごとに各作品のあらすじとこんな人におすすめ、というのを紹介します。
〈カササギ〉シリーズ各作品のあらすじ・こんな人におすすめ【2作品】
くり返しですが、〈カササギ〉シリーズは、主人公が遭遇する事件と主人公が読む小説内で起こる事件の2つを楽しめる、ボリュームたっぷりのシリーズです。
2024年現在、以下の2作品が発売されています。
- カササギ殺人事件
- ヨルガオ殺人事件
ひとつずつあらすじを紹介しますね。
① カササギ殺人事件
あらすじ
編集者の”わたし”が受け取ったミステリーの原稿。
その原稿には、なんと解決編がなかった…
結末を読みたい”わたし”の耳に飛び込んできたのは、原稿を書いた作者の自殺。
“わたし”は解決編が書かれた原稿と、作者の自殺の謎を解き明かすことに…
「このミステリーがすごい!」の海外部門で、2019年に大賞を受賞した作品。
現実の事件と小説の事件を楽しめる、お得で面白いミステリーです。
ただ、小説の方が事件編と解決編が離れているのが、ちょっとモヤモヤポイント。
くわしい感想はこちらをどうぞ▼
≫ 構成が憎らしい!「カササギ殺人事件」の面白いところ【4つ】
② ヨルガオ殺人事件
あらすじ
「カササギ殺人事件」から2年後。
”わたし”は、ある夫婦に行方不明になった娘の捜索を依頼される。
依頼した理由は、昔”わたし”が編集した本にあった…
「このミステリーがすごい!」の海外部門で、2022年に大賞を受賞した作品。
「カササギ殺人事件」と同じく、現実の事件と小説の事件の2つを楽しめます。
「カササギ殺人事件」と違い、小説の事件を解決まで一気に読めるので、前作より読みやすいです。
くわしい感想はこちらをどうぞ▼
≫ 【感想】「ヨルガオ殺人事件」は、前作より読みやすい!面白い!
〈カササギ〉シリーズはこんな人におすすめ
〈カササギ〉シリーズがおすすめなのは、こんな人です。
- アガサ・クリスティーの作品が好き
- 物語の中に物語が書かれている作品が好き
- 名探偵が登場しないミステリーが好き
〈カササギ〉シリーズは、現実と小説内の事件の2つを楽しめます。
2倍楽しめますが、それぞれ別の事件で登場人物も異なるので、混乱しやすいシリーズ。
という人には合わないかもしれません。
「カササギ殺人事件」と「ヨルガオ殺人事件」は、聴く読書「audible」でも聴けます。
〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ各作品のあらすじ・こんな人におすすめ【5作品】
〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズは、作家と元刑事の探偵が、いろんな殺人事件を捜査する、犯人当てミステリーです。
2024年11月現在、以下の5作品が発売されています。
- メインテーマは殺人
- その裁きは死
- 殺しへのライン
- ナイフをひねれば
- 死はすぐそばに
ひとつずつあらすじを紹介しますね。
① メインテーマは殺人
あらすじ
資産家の老婦人が、自分の葬儀を手配した日に殺された。
彼女は自分が死ぬ日を知っていたのか…?
元刑事に依頼された作家の”わたし”は、彼の行動を追い、事件の内容を本にまとめることに…
「このミステリーがすごい!」の海外部門で、2020年に大賞を受賞した作品。
事件の手がかりは、すべて読者に提示されています。謎解きも、伏線の回収も完璧!
ただ、実在する人物や作品が多く登場するので、読んでいてついていけなくなる場面があります。
読まなくても十分楽しめるので、読み飛ばしても問題ありませんよ^^
くわしい感想はこちらをどうぞ▼
≫ 【感想】「メインテーマは殺人」は完全にフェアなミステリー
② その裁きは死
あらすじ
裁判の相手が口にした方法で殺害された弁護士。
現場には"182”という数字がペンキで壁に書かれていた。
犯人は、殺害方法を口にした人物なのか?
そして謎の数字の意味は?
「このミステリーがすごい!」の海外部門で、2021年に大賞を受賞した作品。
実在の人物や作品が登場しないので、前作「メインテーマは殺人」より読みやすいです。
もちろん今回も、すべての手がかりが読者に提示されます。
くわしい感想はこちらをどうぞ▼
≫ 【感想】「その裁きは死」は前作よりクセがなくて読みやすい
③ 殺しへのライン
あらすじ
文芸フェスに参加するため、とある島を訪れたホーソーンとホロヴィッツ。
滞在中にフェスの関係者が殺害され、被害者は右手以外を椅子に縛りつけられていた。
なぜ右手だけ縛られなかったのか?
「殺しへのライン」は、謎に包まれているホーソーンの過去や家族について、少し明かされます。
事件のインパクトとしては前2作より小さめ。
ですが、曲者ぞろいの登場人物たちの様子が面白く、読んでいて飽きませんでした^^
くわしい感想はこちらをどうぞ▼
≫ 「殺しへのライン」の登場人物は曲者ぞろい!ホーソーンの過去も
④ ナイフをひねれば
あらすじ
公演された戯曲がボロクソに酷評されたホロヴィッツ。
翌日、酷評記事の作者が殺され、ホロヴィッツが容疑者に…
ホロヴィッツが逮捕される前に真犯人を見つけられる?
なんと「ナイフをひねれば」では、主人公・ホロヴィッツが容疑者になってしまいます。
逮捕されるまでのリミットは48時間。
これまでとは違い、ハラハラドキドキも味わえるミステリーになってます。
くわしい感想はこちらをどうぞ▼
≫ どこまでがフィクション?「ナイフをひねれば」【ネタバレなし感想】
⑤ 死はすぐそばに
あらすじ
高級住宅地で起きた殺人事件。
被害者は、最近引っ越してきた人物。
穏やかな暮らしをめちゃくちゃにしたことで、住人全員から嫌われていた。
すべての住人に動機があるなかで、ホーソーンが招かれるが…。
アガサ・クリスティーの作品に出てきそうな舞台で起こる事件です。
これまでのシリーズとは構成が違うのも見どころ。
〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズはこんな人におすすめ
〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズがおすすめなのは、こんな人です。
- 王道の犯人当てミステリーが好き
- 謎がキレイに解決されるミステリーが好き
- シャーロック・ホームズが登場する作品が好き
- クセが強い登場人物が好き
〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズは、主人公の作家と、探偵役の元刑事の仲がよくありません。
なので、協力して事件を解決するミステリーが好きな人には、合わないかもしれません。
「メインテーマは殺人」と「その裁きは死」は、聴く読書「audible」でも聴けます
という人も、耳からならすんなり話についていけますよ^^
まとめ
この記事では、アンソニー・ホロヴィッツ作品の読む順番を紹介しました。
朗読を聴けるサブスク「オーディブル」では、2024年11月現在、最新作「死はすぐそばに」以外の全作品を聴けます。
30日間は無料で使えるので、よかったサンプルだけでも聴いてみてください▼