- 「invert Ⅱ」って、どんな話?
- 「invert Ⅱ」が自分に合ってるか知りたい
こんな悩みにお答えします。
「invert Ⅱ」を読もうかどうか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
注意
「invert Ⅱ」およびこの記事は、「medium 霊媒探偵城塚翡翠」のネタバレを含んでいます。未読の人は先に「medium」をご覧ください。
目次
「invert Ⅱ」のあらすじ
「invert Ⅱ」には、以下の2作品が収録されています。
- 生者の言伝
- 覗き窓の四角
「生者の言伝」のあらすじ
以下、「生者の言伝」のあらすじです。
嵐の山荘で人を殺してしまった少年。
今すぐ自首すべきだけど、あの計画を実行するまではできない…
対策を考えていると、急にインターフォンの音が。
押したのは、近くで車が故障して身動きがとれなくなった、城塚翡翠と千和崎真だった…
「覗き窓の四角」のあらすじ
以下、「覗き窓の四角」のあらすじです。
ある理由で殺人を犯した写真家。
彼女が自身のアリバイ工作に利用したのは、城塚翡翠。
表紙に描かれた翡翠の表情の意味は?
「invert Ⅱ」の特徴
「invert Ⅱ」の特徴は、以下の3つです。
- 古畑任三郎のように、犯人視点で物語がはじまる
- 城塚翡翠の犯行の見抜き方・追い詰め方を楽しめる
- 城塚翡翠の過去が少し見えてくる
特徴① 古畑任三郎のように、犯人視点で物語がはじまる
「invert Ⅱ」は、前作「invert」と同様に犯人の視点ではじまるミステリーです。
まさに「古畑任三郎」!
古畑任三郎シリーズが好きな人は、きっと楽しめるはずです。
特徴② 城塚翡翠の犯行の見抜き方・追い詰め方を楽しめる
最初に犯人がわかるミステリーの面白いところは、
- 犯行を見抜いたきっかけ
- 犯人の追い詰め方
の2点です。
「invert Ⅱ」は、特に犯人の追い詰め方が魅力たっぷり。
仕草や表情から人の心を読むのが得意な、城塚翡翠。
相手のクセや特徴を収集する彼女は、犯人との接触回数が多いです。
犯人との心理戦、最後の追い詰め方は、とてもワクワクします。
特徴③ 城塚翡翠の過去が少し見えてくる
「invert Ⅱ」は、城塚翡翠の過去が少し明らかにされます。
- 彼女の過去に何があったのか
- どうして警察に協力しているのか
- どうして事件を解決し続けるのか
これらの疑問に対する答えが、完全ではありませんが明かされます。
謎が多い城塚翡翠について知りたい人には、おすすめの1冊です。
「invert Ⅱ」で印象に残った文章
「invert Ⅱ」で印象に残ったのは、以下の文章です。
今だって、自分の眼で確かめることもしない人々が、声高に正義を叫んで他人を攻撃している。もちろん、真実はもうわからない。なにもわからないのに、真実を追求する覚悟も行動もなく、どうして人々はなにかを知った気になって、他者を攻撃してしまうのだろう。
引用元:相沢 沙呼(2022年)『invert Ⅱ』講談社(437ページ)
私を含め、SNSなどで発言をするときに心に留めておきたい文章です。
顔の見えないSNSなどは、言葉の印象がすべて。
そう思って、ネットでの発言には注意しているつもりですが、気づかず傷つけてしまう人もいるでしょう。
けれど、故意に傷つけないようにする意識は、今の時代にとても大切なことだと思います。
自分の言葉に責任を持てる人でありたいですね。
まとめ
この記事では「invert Ⅱ」のあらすじと特徴を紹介しました。
魅力的な探偵が登場するミステリーが好きなら、楽しめる作品です。気になったら読んでみてください。