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国内ミステリー

城塚翡翠の過去がすこし見える「invert Ⅱ」

2022年9月22日

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  • 「invert Ⅱ」って、どんな話?
  • 「invert Ⅱ」が自分に合ってるか知りたい

こんな悩みにお答えします。

「invert Ⅱ」を読もうかどうか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

注意

「invert Ⅱ」およびこの記事は、「medium 霊媒探偵城塚翡翠」のネタバレを含んでいます。未読の人は先に「medium」をご覧ください。

「invert Ⅱ」のあらすじ

「invert Ⅱ」には、以下の2作品が収録されています。

  • 生者の言伝
  • 覗き窓の四角

「生者の言伝」のあらすじ

以下、「生者の言伝」のあらすじです。

嵐の山荘で人を殺してしまった少年。

今すぐ自首すべきだけど、あの計画を実行するまではできない…

対策を考えていると、急にインターフォンの音が。

押したのは、近くで車が故障して身動きがとれなくなった、城塚翡翠と千和崎真だった…

「覗き窓の四角」のあらすじ

以下、「覗き窓の四角」のあらすじです。

ある理由で殺人を犯した写真家。

彼女が自身のアリバイ工作に利用したのは、城塚翡翠。

表紙に描かれた翡翠の表情の意味は?

「invert Ⅱ」の特徴

「invert Ⅱ」の特徴は、以下の3つです。

  • 古畑任三郎のように、犯人視点で物語がはじまる
  • 城塚翡翠の犯行の見抜き方・追い詰め方を楽しめる
  • 城塚翡翠の過去が少し見えてくる

特徴① 古畑任三郎のように、犯人視点で物語がはじまる

「invert Ⅱ」は、前作「invert」と同様に犯人の視点ではじまるミステリーです。

まさに「古畑任三郎」!

古畑任三郎シリーズが好きな人は、きっと楽しめるはずです。

特徴② 城塚翡翠の犯行の見抜き方・追い詰め方を楽しめる

最初に犯人がわかるミステリーの面白いところは、

  • 犯行を見抜いたきっかけ
  • 犯人の追い詰め方

の2点です。

「invert Ⅱ」は、特に犯人の追い詰め方が魅力たっぷり

仕草や表情から人の心を読むのが得意な、城塚翡翠。

相手のクセや特徴を収集する彼女は、犯人との接触回数が多いです。

犯人との心理戦、最後の追い詰め方は、とてもワクワクします。

特徴③ 城塚翡翠の過去が少し見えてくる

「invert Ⅱ」は、城塚翡翠の過去が少し明らかにされます。

  • 彼女の過去に何があったのか
  • どうして警察に協力しているのか
  • どうして事件を解決し続けるのか

これらの疑問に対する答えが、完全ではありませんが明かされます。

謎が多い城塚翡翠について知りたい人には、おすすめの1冊です。

「invert Ⅱ」で印象に残った文章

「invert Ⅱ」で印象に残ったのは、以下の文章です。

今だって、自分の眼で確かめることもしない人々が、声高に正義を叫んで他人を攻撃している。もちろん、真実はもうわからない。なにもわからないのに、真実を追求する覚悟も行動もなく、どうして人々はなにかを知った気になって、他者を攻撃してしまうのだろう。

引用元:相沢 沙呼(2022年)『invert Ⅱ』講談社(437ページ)

私を含め、SNSなどで発言をするときに心に留めておきたい文章です。

顔の見えないSNSなどは、言葉の印象がすべて。

そう思って、ネットでの発言には注意しているつもりですが、気づかず傷つけてしまう人もいるでしょう。

けれど、故意に傷つけないようにする意識は、今の時代にとても大切なことだと思います。

自分の言葉に責任を持てる人でありたいですね。

まとめ

この記事では「invert Ⅱ」のあらすじと特徴を紹介しました。

魅力的な探偵が登場するミステリーが好きなら、楽しめる作品です。気になったら読んでみてください。

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