「風の影」は、こんな人におすすめです。
- 少年が成長していく物語が好き
- 昔の外国が舞台になった話が好き
- 本にまつわる話が好き
- 人の過去を探るミステリーが好き
この記事では、「風の影」のあらすじ・面白かったところを紹介します。
よければ本選びの参考にしてみてください。
「風の影」のあらすじ
「風の影」の主人公は、10歳の少年・ダニエル。
彼はある日、父に連れられて『忘れられた本の墓場』に行きます。
そこで見つけたのは「風の影」という小説。夢中になって読んだダニエルは、「この人が書いた小説を全部読みたい!」と思います。
しかし、「風の影」の作家・カラックスの小説は、ダニエルが持つ1冊以外は、すべて焼かれてしまったらしい…
カラックスがどんな人なのか知りたいダニエルは、カラックスの過去を調べはじめます。
ダニエルの成長と、カラックスの過去が入り交じるミステリーです。
「風の影」で面白かったところ
「風の影」で面白かったところは、以下の2つ。
- 登場人物が個性豊か
- すこしずつ明かされる作家の人生
ひとつずつ紹介しますね。
①登場人物が個性豊か
「風の影」には、個性豊かな登場人物がたくさんいます。
- 父の書店で働く、クセが強い店員
- 盲目の美少女
- 『忘れられた本の墓場』の管理人と、その娘
- 読者からの好感度ゼロの刑事部長
ほかにも、たくさんの個性的な人物が登場します。
上下巻ある長い小説ですが、個性豊かな登場人物のおかげで、最後まで飽きずに楽しく読めます。
② すこしずつ明かされる作家の人生
ダニエルがいろんな人の力を借りながら、作家・カラックスに関係のある人たちに話を聞いていきます。
- カラックスの本を読んだことがある人
- 実際にカラックスに会ったことがある人
- カラックスの友達を知っている人
いろんな人の話を聞くにつれて、カラックスの人生が見えてきます。
ネタバレになるので詳しく書けませんが、キラキラ明るいものではありません。
- どうして小説を書いたのか?
- 誰がなんのためにカラックスの本を焼いたのか?
- カラックスの大切な人は誰なのか?
こういった謎が明かされたあとに、カラックスの人生を思うと、涙がでてきます。
けれど、ミステリーとしてはとっても面白い作品です。
「風の影」は、主人公の成長物語と、小説家の過去を追うミステリーが組み合わさった物語。
「このミステリーがすごい! 2007」の海外編で4位になっているので、面白さは保証付きです。
もし気になったら、読んでみてください。