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海外ミステリー

【超好き】少年が作家の過去を追うミステリー「風の影」

2023年1月16日

la-sombra-del-viento

「風の影」は、こんな人におすすめです。

  • 少年が成長していく物語が好き
  • 昔の外国が舞台になった話が好き
  • 本にまつわる話が好き
  • 人の過去を探るミステリーが好き

この記事では、「風の影」のあらすじ・面白かったところを紹介します。

よければ本選びの参考にしてみてください。

「風の影」のあらすじ

「風の影」の主人公は、10歳の少年・ダニエル

彼はある日、父に連れられて『忘れられた本の墓場』に行きます。

そこで見つけたのは「風の影」という小説。夢中になって読んだダニエルは、「この人が書いた小説を全部読みたい!」と思います。

しかし、「風の影」の作家・カラックスの小説は、ダニエルが持つ1冊以外は、すべて焼かれてしまったらしい…

カラックスがどんな人なのか知りたいダニエルは、カラックスの過去を調べはじめます。

ダニエルの成長と、カラックスの過去が入り交じるミステリーです。

「風の影」で面白かったところ

「風の影」で面白かったところは、以下の2つ。

  1. 登場人物が個性豊か
  2. すこしずつ明かされる作家の人生

ひとつずつ紹介しますね。

①登場人物が個性豊か

「風の影」には、個性豊かな登場人物がたくさんいます。

  • 父の書店で働く、クセが強い店員
  • 盲目の美少女
  • 『忘れられた本の墓場』の管理人と、その娘
  • 読者からの好感度ゼロの刑事部長

ほかにも、たくさんの個性的な人物が登場します。

上下巻ある長い小説ですが、個性豊かな登場人物のおかげで、最後まで飽きずに楽しく読めます。

② すこしずつ明かされる作家の人生

ダニエルがいろんな人の力を借りながら、作家・カラックスに関係のある人たちに話を聞いていきます。

  • カラックスの本を読んだことがある人
  • 実際にカラックスに会ったことがある人
  • カラックスの友達を知っている人

いろんな人の話を聞くにつれて、カラックスの人生が見えてきます。

ネタバレになるので詳しく書けませんが、キラキラ明るいものではありません

  • どうして小説を書いたのか?
  • 誰がなんのためにカラックスの本を焼いたのか?
  • カラックスの大切な人は誰なのか?

こういった謎が明かされたあとに、カラックスの人生を思うと、涙がでてきます。

けれど、ミステリーとしてはとっても面白い作品です。

「風の影」は、主人公の成長物語と、小説家の過去を追うミステリーが組み合わさった物語。

「このミステリーがすごい! 2007」の海外編で4位になっているので、面白さは保証付きです。

もし気になったら、読んでみてください。

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