「このミステリーがすごい!」をはじめ、いろいろな賞で1位を獲得している「カササギ殺人事件」。
この記事では、まだ読んでいない人向けに「『カササギ殺人事件』の面白いところ」を4つ紹介します。
ネタバレなしで紹介するので、読むかどうかの参考にしてみてください。
目次
「カササギ殺人事件」はこんなお話
「カササギ殺人事件」は、上下巻に分かれた作品です。
以下、あらすじです。
”わたし”が読んでいるのは「カササギ殺人事件」の原稿。
名探偵アティカス・ピュントが屋敷で起きた事件に挑む「カササギ殺人事件」。
この原稿が”わたし”の人生をどう変えたのか。
「カササギ殺人事件」の面白いところ【4つ】
「カササギ殺人事件」の面白いところは、次の4つ。
- 2つの事件の謎解きを楽しめる
- 2つの事件が混乱しにくい構成
- 名探偵と素人探偵がそれぞれ活躍するミステリー
- アガサ・クリスティーへのオマージュが盛りだくさん
ひとつずつ紹介します。
① 2つの事件の謎解きを楽しめる
「カササギ殺人事件」は、
- ”わたし”が読んでいる「カササギ殺人事件」
- ”わたし”が現実に遭遇した事件
の2つの事件が起こります。
「2つの事件の謎解きを楽しめる」のが、「カササギ殺人事件」の面白いところです。
1つの小説で2つの事件の謎解きを楽しめる、とってもお得なミステリーなんです。
② 2つの事件が混乱しにくい構成
「カササギ殺人事件」では、2つの事件が起こります。
けれど、「2つの事件が混乱しにくい構成」になっていて、読みやすいです。
これが「カササギ殺人事件」の魅力のひとつ。
上巻と下巻で、メインの事件が変わります。
最初に載っている、登場人物一覧も上巻・下巻で切り分けられているので、混乱しにくいんです。
2つの事件が起こるミステリーでは、「登場人物が混乱して頭がパンパンになった」という人も多いはず。
「カササギ殺人事件」では、混乱しにくい構成になっているので、サクサク読めますよ。
③ 名探偵と素人探偵がそれぞれ活躍するミステリー
「カササギ殺人事件」で起こる2つの事件は、解決する探偵役が異なります。
ひとつは、エルキュール・ポアロのような名探偵。
もうひとつは、編集者が謎を追う素人探偵。
同じミステリーでも、系統が全く異なるので、2冊の異なるミステリーを読んでいる感じです。
④ アガサ・クリスティーへのオマージュが盛りだくさん
主人公の“わたし”が読んでいる「カササギ殺人事件」には、アガサ・クリスティーへのオマージュが盛りだくさん!
アガサ・クリスティーの作品に登場した人物・店・建物の名前に似たものが、散りばめられているんです。
どの作品のどの部分を参考にしているのかは、読んでいくうちに明らかになります。
クリスティー作品を読んだことのある人なら、胸がときめくはず!
まとめ
この記事では、「『カササギ殺人事件』の面白いところ」を4つ紹介しました。
「カササギ殺人事件」は、かなりいいところで上巻が終わっています。
上下巻まとめて準備しておくと、続きが気になってモヤモヤせずに済みますよ。