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シリーズの読む順番

【全13作】ミス・マープルシリーズを最後まで楽しく読める順番を紹介【読破ずみ】

2023年8月7日

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  • ミス・マープルシリーズを読んでみたい
  • どの順番で読めば楽しめる?
  • 合うかわからないから、1冊読んでみたい

こんな人向けに、ミス・マープルシリーズを読破した私が、読む順番と最初の1冊のおすすめを紹介します。

【保存版】ミス・マープルシリーズおすすめの読む順番

ミス・マープルシリーズは、以下の順に読むと、最後まで楽しく読めます▼

  1. 火曜クラブ
  2. 牧師館の殺人
  3. 書斎の死体
  4. 動く指
  5. スリーピング・マーダー
  6. 予告殺人
  7. 魔術の殺人
  8. ポケットにライ麦を
  9. パディントン発4時50分
  10. 鏡は横にひび割れて
  11. バートラム・ホテルにて
  12. カリブ海の秘密
  13. 復讐の女神

① 火曜クラブ

あらすじ

火曜クラブのメンバーは、年齢・性別・職業、すべてがバラバラ。

クラブの活動内容は、謎解き。

自分が真相を知っている事件を話して、ほかのメンバーが謎解きをする、というもの。

誰も真相を当てられないなか、隅っこで聞いていたミス・マープルがサラッと真相を暴きだす。

ミス・マープルの初登場作品。

安楽椅子探偵のスゴさを存分に味わえます^^

後半は登場人物が変わるのもポイント。

短編集にありがちな「後半だらける」ということがなく、最後まで楽しめますよ^^

感想はこちら▼

≫ 「火曜クラブ」の感想をネタバレなしで紹介

② 牧師館の殺人

あらすじ

静かなセント・メアリ・ミード村で殺人事件が発生。

殺されたのは、嫌われ者の老大佐。

青年が自首して事件解決と思いきや、次々にいろんな事実が明らかになってきて…

ミス・マープルが、長編に初めて登場した作品。

セント・メアリ・ミードという、ミス・マープルが住む村は、シリーズのなかで何度も登場します。

村の様子が細かく書かれているので、早めに読むのがおすすめ^^

朗読を聴けるサブスク「オーディブル」でも聴けるので、サンプルだけでも試し聴きしてみてください(30日間は無料)▼

③ 書斎の死体

あらすじ

大佐の屋敷にある書斎で見つかった、見知らぬ女性の死体。

殺されたのは誰?どうして書斎で死んでいたの?

大佐の妻に協力をお願いされたミス・マープルは、女性が働いていたホテルに向かうことに。

ホテルの関係者が見せる裏の顔と、ささいな手がかりからミス・マープルが見つけた真相は?

ありふれた設定を面白ミステリーにした、アガサ・クリスティーのスゴさがわかる作品。

書斎の死体からあんな結末につなげるなんて、さすがです!

感想はこちら▼

≫ 「書斎の死体」の感想をネタバレなしで紹介

④ 動く指

あらすじ

村の住民たちに次々に届く、根拠のない悪意に満ちた手紙。

内容は嘘なのに「火のないところに煙は立たない」と考える住民たち。

村中に不穏な空気が流れていたある日、ひとりの女性が自殺してしまう。

誰が、なんのために、嫌がらせの手紙を書いたのか?

ミス・マープルが陰ながら事件を解決する。

ミス・マープルの出番は少ないですが、少ない出番でおいしいところを持っていくのは流石です。

はじめから不穏な雰囲気が感じられるので、ミス・マープルの出番が少なくても、楽しく読めます^^

感想はこちら▼

≫ 「動く指」の感想をネタバレなしで紹介

⑤ スリーピング・マーダー

あらすじ

結婚したばかりの妻・グエンダは、ある家をひと目見て気に入り即購入。

けれど、はじめて住む家なのに配置も壁紙もなぜか知っている…

ついには、その家で女性が殺されているのを”思い出した”グエンダ。

「なにもしないほうがいい」というミス・マープルの助言をもらうも、若い夫婦が聞き入れるはずもなく…

ミス・マープルシリーズのなかで最後に発売された作品。

発売は最後ですが、実際に書かれたのは何十年も前。

アガサ・クリスティーの死後に発売するよう、契約されていた作品です。

そのため、シリーズのなかでも若め(?)なミス・マープルを楽しめます。

⑥ 予告殺人

あらすじ

新聞の広告欄にあった殺人予告。

住人は「殺人ゲームのお知らせに違いない」、と予告時間の前に現場に集合。

予告された時間になると、部屋の明かりが消えて銃声が鳴り響いた。

誰が撃ったのか?なんのために広告をのせたのか?

大胆な犯行をミス・マープルが解決するシリーズ最高傑作。

ミス・マープルシリーズのなかでも、かなり評価の高い作品。

犯行予告を新聞にのせる大胆な犯人と、おっとり見せながら切れ味バツグンのミス・マープルの対決を楽しめますよ^^

個人的にシリーズのなかでいちばん好きな作品です^^

感想はこちら▼

≫ 「予告殺人」の感想をネタバレなしで紹介

⑦ 魔術の殺人

あらすじ

旧友の屋敷を訪ねたミス・マープル。

その屋敷には、隠しきれない不穏な雰囲気が流れていた。

「なにか起こりそう」という予感は的中。

使用人の妄想が爆発し、主人である旧友の夫に向かって発砲する事件が発生する。

夫は無事だったが、なぜか別の部屋で殺人事件が起きていた…

ミス・マープルが、事件が起きる瞬間に居合わせるという、シリーズのなかでもめずらしい作品。

(基本、起きた事件の内容を聞くところからはじまるので…)

事件の真相も、ほかの作品とちょっと違うので、シリーズ中盤に読むのがおすすめです。

感想はこちら▼

≫ 「魔術の殺人」の感想をネタバレなしで紹介

⑧ ポケットにライ麦を

あらすじ

会社の社長が社長室で毒殺された。

彼の洋服のポケットには、なぜかライ麦が…

これをきっかけに発生する連続殺人。

犠牲者のひとりは、ミス・マープルの知人。

彼女の殺され方に怒ったミス・マープルは、事件の謎を解くべく行動に出る。

サスペンスドラマのような始まりが印象的な作品。

ほかの作品よりテンポがいいので、サクサク読めます。

めずらしく、怒るミス・マープルが見られますよ^^

感想はこちら▼

≫ 「ポケットにライ麦を」の感想をネタバレなしで紹介

⑨ パディントン発4時50分

あらすじ

ふと車窓を見ると、並んで走っていた隣の列車で背を向けた男性が、女性を絞め殺していた。

相談を受けたミス・マープルは、ある屋敷を調査するため、パートナーを雇うことに。

ミス・マープルに代わって、屋敷に潜入調査するパートナーがカッコ良すぎる…!

犯人を見つけるためにミス・マープルがとった作戦が、すごいけど憎らしいというかなんというか…。

敵に回しちゃいけないご婦人です。笑

「パディントン発4時50分」は、朗読のサブスク「オーディブル」でも聴けます。

朗読なら、わざわざ本を読む時間をつくらなくていいので、忙しい人にもおすすめ。

30日間は無料で使えるので、よかったら試してみてください▼

オーディブルで聴けるアガサ・クリスティー作品についてはこちらもどうぞ▼

audible-agatha-christie
オーディブルで聴けるアガサ・クリスティー作品をまとめてみた!【11作品】

⑩ 鏡は横にひび割れて

あらすじ

近代化の波が押し寄せてきた、セント・メアリ・ミード。

新興住宅が増え、住人も変わり、女優まで引っ越してきた。

その女優の家で開かれたパーティーで、招待客の女性が死亡。

女優の表情が気になったという、知人の証言から、ミス・マープルは事件を調べ始める。

シリーズのなかで、いちばん悲しい作品。

ミス・マープルシリーズって、同情できる犯人って少ないんですが、この作品は同情しちゃいましたね…

ツラいな。でも、ミステリーとしては面白いです!

感想はこちら▼

≫ 「鏡は横にひび割れて」の感想をネタバレなしで紹介

⑪ バートラム・ホテルにて

あらすじ

古き良き時代の時を止めたようなホテル「バートラム・ホテル」

静かで平和なバートラム・ホテルにも、ひっそりと事件の影が…

いくつもの怪しい影が動くなか、ホテルで殺人が起こった。

たまたま宿泊していたミス・マープルが暴く真相とは?

この作品のポイントは、「謎はいったい何なのか?」というところ。

読み終わったときに「この作品の謎はそれだったのか!」と驚かされるはず。

個人的には、続編が欲しかったな…という印象です。

⑫ カリブ海の秘密

あらすじ

リゾート地で療養中のミス・マープル。

数日後、話し相手になっていた少佐が死体で発見される。

亡くなる前の少佐の奇妙な行動を思い出したミス・マープルは、少佐の死の真相を探りはじめる…

ミス・マープルのパートナーとして事件を調べる老富豪が、いい味出してます。

お金はあるけどめんどくさい老富豪と、おっとりして見えるけど頭はキレキレのミス・マープルとの会話が楽しい作品。

「復讐の女神」に続く作品なので、2冊続けて読むのがおすすめです^^

⑬ 復讐の女神

あらすじ

ある事件で知り合った老富豪が亡くなった。

新聞でそのことを知ったミス・マープルは、老富豪が自分に遺産を残していたことを知らされる。

遺産を受け取る条件は、「ある事件を調べること」。

どんな事件か、どこで起きたのか、なんの情報もないまま、ミス・マープルは調査を開始する。

ミス・マープルが解くべき事件とは、いったいどんな事件なのか?

「カリブ海の秘密」の続編

ささいな手がかりをもとに、解くべき事件とその謎を見つけるミス・マープルがかっこいい!

真相が明らかになるシーンは、ほかの作品と違ってスリリング

ミス・マープルの聡明さと肝が据わった姿は、ラストにふさわしい作品です。

感想はこちら▼

≫ 「復讐の女神」の感想をネタバレなしで紹介

ミス・マープルシリーズ最初の1冊におすすめの作品【2作品】

「ミス・マープルシリーズを読みたいけど、自分に合うかわからない…」

「とりあえず1冊だけ読んで判断したい」

こんな人におすすめの作品が以下の2作品▼

  • 【短編集】火曜クラブ
  • 【長編】予告殺人

どちらでも好きな方でOKです!

ほかの作品のネタバレもないので、このあとにシリーズを一気に読んでも、問題ありません^^

おすすめ① 【短編集】火曜クラブ

「火曜クラブ」は、短編集なので読みやすく、最初の1冊におすすめです。

安楽椅子探偵である、ミス・マープルのスゴさが存分に味わえますよ^^

おすすめ② 【長編】予告殺人

「予告殺人」は、ミス・マープルシリーズのなかでも評価の高い作品。

新聞に殺人予告がのるという、なさそうでありそうな設定が、最初からグイグイ引き込まれます。

完成度が高いので、自分に合うかどうかをチェックするのにピッタリな作品です^^

おわりに

ミス・マープルシリーズは、動画配信サービス「hulu」で視聴できます。

映像で作品の雰囲気を確認するのもアリ

huluで視聴できる作品は以下の8作品▼

  • 書斎の死体
  • 動く指
  • 予告殺人
  • ポケットにライ麦を
  • 牧師館の殺人
  • スリーピング・マーダー
  • バートラム・ホテルにて
  • 復讐の女神

気になる作品があれば、チェックしてみてくださいね▼

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