八咫烏シリーズ12作目「望月の烏」。
ここ数冊は、どんより気分の多かった八咫烏シリーズですが、今作はワクワクでいっぱい。
第1部を読んでいるときのように、最初から最後まで楽しい「望月の烏」。
ネタバレなしで、あらすじと見どころを紹介しますね。
「望月の烏」のあらすじ
あらすじ
金烏代・凪彦の妃選びのため、4人の姫が桜花宮に集められた。
すべてが”問題なく”進むはずだった妃選び。
ところが、ある女性の登場により、お飾りだった凪彦が変わっていく。
女性の名は”澄生”。
彼女は、女としての戸籍を捨て、男として朝廷ではたらいていた。
「望月の烏」の見どころ
「望月の烏」の見どころは、2つ。
- 名前だけ登場していた”凪彦”と”澄生”が登場
- 前回とは大きく違う妃選び
① 名前だけ登場していた”凪彦”と”澄生”が登場
「望月の烏」の見どころは、なんといっても、
- 凪彦
- 澄生(すみき)
が主役として登場するところ。
これまで名前しか出ておらず、謎に包まれていた2人が、ついに登場します!
凪彦は、金烏代ですが、政治にはほぼ関わっていません。
実際に山内を動かしているのは、雪哉こと博陸侯。
事実上、凪彦はお飾り状態。
その状態を諦めていたところに現れたのが、澄生(すみき)です。
彼女は、ちょっとした有名人。なぜなら、
- 貴族の娘なのに
- 女としての戸籍を捨てて
- 男として朝廷で働いている
から。
この2人が、出会ったことで、物語は大きく動きます。
2人の姿に最初から最後まで、ずーっとワクワクしていました。
個人的には、お飾りだった凪彦が目覚めたのが、興奮ポイント。
今後の活躍が楽しみなキャラです!
② 前回とは大きく違う妃選び
「望月の烏」のもうひとつの見どころは、1作目「烏に単は似合わない」と同じように行われる、妃選び。
今回の妃選びはどうなるかと思いきや、冒頭である事実が明かされます。
それは、妃はすでに決まっている、ということ。
つまり、形だけの妃選びなんです。
結果が決まっているなら、面白くないじゃん。
と思うかもしれませんが、決まっているからこそ起きる問題もあったんです。
さらに、やっぱりただものじゃない姫たちの行動は、読んでいてとても楽しい。
4人の姫は今後も登場しそうなので、どんな活躍が見れるか、今からワクワクです!
おわりに:「望月の烏」は八咫烏シリーズファン必読!
「望月の烏」は、八咫烏シリーズファン必読の1冊です!
これまでのどんよりムードから一転して、ワクワク感満載の物語を楽しめます。
「最近暗いから、読むのどうしようかな…」
という人は、第1部のワクワクが待っているので、ぜひ読んでみてください!