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海外ミステリー

これぞ安楽椅子探偵!「ママは何でも知っている」

2022年9月29日

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「ママは何でも知っている」は、アガサ・クリスティーさんの<ミス・マープル>シリーズが好きなら、きっと楽しめる1冊です。

この記事では、「ママは何でも知っている」の感想や、おすすめの人について紹介します。

「ママは何でも知っている」はこんな話

「ママは何でも知っている」は、安楽椅子探偵のママが活躍する、8つの作品が入った短編集です。

以下、あらすじです。

毎週金曜は、実家に息子と妻がディナーを食べに来る日。

話題になるのは、息子が関わっている事件の話。

話を聞いたママは、ちょっとした質問をするだけで、あっという間に事件を解き明かしてしまう。

日本では1977年に発売された本ですが、今でも楽しめるミステリーです。

「ママは何でも知っている」を読んだ感想

「ママは何でも知っている」を読んだ感想は、以下の3つです。

  • 短い、読みやすい、面白い!
  • ママの観察眼がすごすぎる…
  • ママのご飯がおいしそう

短い、読みやすい、面白い!

「ママは何でも知っている」には、8つの短編が入っています。

1つの短編は約30ページと、ちょっとした空き時間に読める長さ。

どの作品も、

  • 刑事の息子から事件の話を聞く
  • ママがいくつか質問をする
  • ママが事件の真相を話す

と、話の流れが決まっているので、読みやすいです。

それに、なんといっても面白い!

「なんで気づかなかったんだろう…」といった手がかりを見逃さないママの活躍は、必見です。

短編集なので、面白さがギュッと詰まった作品になっていますよ。

ママの観察眼がすごすぎる…

ちょっとした手掛かりの見落としや、人の心理を見抜くママがすごすぎる…。

さらに、口調は厳しめだけど、相手の気持ちに寄り添うママ

読み進めていくうちに、ママの魅力にハマるはずです。

ママのご飯がおいしそう

ママが、息子から話を聞くのは金曜の夜。

息子と息子の妻にディナーを振舞いながら、息子の話を聞いて推理するママ。

このディナーに登場するメニューが、どれもおいしそうなんです!

特に食べたくなったのが「ピーチパイ」。

いつか食べてみたいな~

「ママは何でも知っている」のなかで1番好きな短編

「ママは何でも知っている」には8つの短編が入っています。

そのなかで1番気に入った短編は、4つ目に入っている「ママは泣いた」です。

好きな理由は2つ。

  • 登場する5歳の男の子が、自分の息子にタブって見えたから
  • ママの”お気に入りの文句”が気に入ったから

登場人物の男の子が、自分の息子とダブる

5歳の男の子が犯人と思われる事件を解決する「ママは泣いた」。

ママの推理を聞いて、その子の行動や気持ちを想像すると、私も泣けてきました。

「自分の息子だったら…」って、つい思ってしまいます。(まだ1歳ですが)

”好き”より”思い入れが強い”の方が正しいかも

思わず笑っちゃう、ママの”お気に入りの文句”

「ママは泣いた」で登場する、子どもについてのお気に入りの文句がこちら。

「子は、宝というより厄介なものだって、ママはよくいうじゃないか。ママのお気に入りの文句があるだろうー”赤児のときは親の家具を傷つけ、大人になると親の心を傷つける”」
「それは否定しないわよ」とママはぴしりといいかえす。「そういう傷心の思いがなかったら、人生って味気ないんじゃない?」

引用元:ジェイムズ・ヤッフェ(2015年)『ママは何でも知っている』ハヤカワ・ミステリ文庫(98ページ)

もうね、読んだときに思わず笑っちゃいましたよ。

だって、その通り過ぎると思ったから。

「ママは泣いた」は1954年に発表された作品なのですが、70年近く経った今でもとても的を射た言葉ですよね。

ただ、上記のママの最後のセリフには、グサッときましたね…。

毎日、育児でヘトヘトだし傷つくこともたくさんあるけど、人生の厚みが出ていい味になってるんでしょうね。

そう思わないと続けられないよね…

「ママは何でも知っている」はこんな人におすすめ

「ママは何でも知っている」がおすすなのは、こんな人です。

  • 安楽椅子探偵が登場するミステリーが好き
  • <ミス・マープル>シリーズが好き
  • 長編より短編が好き

ミス・マープルは、アガサ・クリスティーの作品に登場する安楽椅子探偵。

自分の知り合いの行動に当てはめて謎を解くスタイルが、ミス・マープルっぽいです。

1つの短編が約30ページ程なので、ちょっとした空き時間に読めますよ。

まとめ

この記事では「ママは何でも知っている」について紹介しました。

<ママ>シリーズは、長編で4作発売されています。

長編の1作目のタイトルは、「ママ、手紙を書く」。

「ママは何でも知っている」が面白かったら、長編の方もチェックしてみてください。

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