「ヨルガオ殺人事件」は、こんな本です。
- 「このミステリーがすごい!2022」海外編 第1位
- 「カササギ殺人事件」の続編
- 正統派の本格ミステリー
- 現実の事件と、主人公が読むミステリーの2つを楽しめる
- 主人公が読むミステリーが、超面白い!
この記事では、「ヨルガオ殺人事件」のあらすじ・感想を紹介します。
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「ヨルガオ殺人事件」のあらすじ
主人公は、元編集者の女性・スーザン。
パートナーとホテルを経営していますが、上手くいっていません。
そんな彼女を、ある裕福な夫婦が訪ねてきました。
夫婦もホテルを経営していますが、8年前にそのホテルで殺人事件が起きていました。
犯人はすぐに捕まり、事件は解決。
しかし先日、夫婦の娘が「”ある本”を読んで、犯人は別にいた」と連絡したあと行方不明に…。
ここに来たのは、ある本を編集したのがスーザンだったから。
実際に編集したなら、なにかわかるはず…と、夫婦の娘の捜索を依頼されたスーザン。
多額の報酬を手に入れて、ホテルの経営を回復させるため、関係者に話を聞き始めます。
「ヨルガオ殺人事件」の感想【前作より面白かった!】
正直、「ヨルガオ殺人事件」の方が「カササギ殺人事件」より面白かったです。
なぜなら、主人公が読むミステリーが読みやすくて面白かったから。
主人公が読むミステリーが前作より読みやすい
前作「カササギ殺人事件」と同じく、「ヨルガオ殺人事件」では、現実の事件と主人公が読むミステリーの2つを楽しめます。
主人公が読むミステリーにおいて、「カササギ殺人事件」と大きく違うのは、次の2点。
- 完結しているので、最後までモヤモヤしない
- 現実の事件のヒントになっている
「カササギ殺人事件」では、事件編と解決編の間が大きく空きます。なので、モヤモヤしたり、解決編を読むときに内容を忘れてしまっていました。
「ヨルガオ殺人事件」では、解決編まで一気に読めるので、ストレスなく読めました。
また、作品のなかに、現実の事件を解く大きな手がかりが隠されているのもポイント。
ミステリーとして面白く、手がかりにもなるので、いろんな面で楽しめました。
アガサ・クリスティー作品が好きなら、主人公が読むミステリーはバッチリハマるはず。
私もクリスティー作品が好きなのですが、ドンピシャにハマって楽しめました。
「ヨルガオ殺人事件」は、
- アガサ・クリスティーが好き
- シンプルで面白いミステリーが読みたい
という人なら楽しめる作品です。
気になったら、ぜひ読んでみてください。