「なにか面白くてスカッとする本、ないかな」
そういう人におすすめなのが、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」。
AIで復活した偉人たちで構成された「最強内閣」による、日本の立て直し物語。
ビジネス、歴史、政治、外交、ミステリー、自己啓発と、盛りだくさんの内容になっています。
あらすじとグッときたセリフをまとめたので、気になったら読んでみてくださいね。
「もしも徳川家康が総理大臣になったら」のあらすじ
あらすじ
新型コロナの流行で、大混乱の日本。
コロナによる混乱を収束し、政府への信頼を取り戻すために、政府はある大胆な計画を実行した。
それは、過去の偉人たちをAIで復活させ「最強内閣」をつくること。
徳川家康、豊臣秀吉、織田信長、坂本龍馬など、生きた時代がバラバラの偉人たちが、現代に復活。
超スピード対応とカリスマ性で、支持率は急上昇するが…
「そんなアホな…」って思いながらも、ワクワクさせられる1冊です。
前半は、ビジネス歴史小説。
後半は、そこにミステリー要素が加わり、物語の雰囲気がガラッと変わります。
最後まで飽きずに楽しく読める本です。
聴く読書「オーディブル」でも聴けます▼
「もしも徳川家康が総理大臣になったら」でグッときた名言3選
「もしも徳川家康が総理大臣になったら」は、とにかく名言が多い!
そのなかでも特にグッときた名言を3つ紹介します。
① リーダーの仕事
まずは、豊臣秀吉の言葉▼
将たるものの仕事は決めることじゃ。決めたことは何があってもやる。そういう将の下には、それを成し遂げる者が集まるものじゃ。あとは将はその者たちを信じて任せる
引用元:眞邊 明人(2021年)『もしも徳川家康が総理大臣になったら』サンマーク出版(86ページ)
優柔不断や、責任を取りたくないがために、なかなか決めなかったりするリーダー。
たしかに、ついていきたくはないですね…
しっかり決める、決めたことに責任を取る、部下に任せる。
やっぱり、こんなリーダーについていきたいですよね。
② 不安は病
次は、坂本龍馬の言葉▼
不安とは、何もせんもんがかかる病じゃ
(略)
この時代のもんはあまりに人任せじゃ。自分で動かねば、不安という病に取り憑かれ、何も考えんようになってしまうぜよ。その方が、流行り病などよりよっぽど怖いぜよ。引用元:眞邊 明人(2021年)『もしも徳川家康が総理大臣になったら』サンマーク出版(214ページ)
グサッときますね…
たしかに、不安は、からだの内側からむしばんでいく病のようなもの。
不安という病にかからないためには、「ムダなヒマ」をなくすことが必要です。
ヒマだから、いろいろ悩んで不安になっちゃうんですよね。
考えるのは大事ですが、あれこれ悩むくらいなら、実行する。
不安になるヒマもないくらい体を動かせば、楽しく生きれるはずです。
③ 言葉は刀
ラストは、北条政子の言葉▼
言葉は刀であり槍であります。亡くなった娘は何百万という軍勢になぶり殺しにされたようなものです。
引用元:眞邊 明人(2021年)『もしも徳川家康が総理大臣になったら』サンマーク出版(240ページ)
これは、SNSの中傷によって女性が自殺してしまったことに対する、北条政子のコメント。
“何百万という軍勢になぶり殺し”。
刺した側に感触がなくても、刺された側はこれと同じような痛みを感じているんですよね。
SNSをはじめ、ネットで発言するとき、肝に銘じておきたい言葉です。
おわりに
「もしも徳川家康が総理大臣になったら」を紹介しました。
マンガ化もされているので、マンガで読むのもありです。
さらに、2024年7月26日には映画が公開されるので、こちらも要チェックです!