「復讐の女神」は、ミス・マープルシリーズのなかでも、かなり変わった作品。
シリーズのなかで、アガサ・クリスティーが最後に書いた作品ですが、衰えるどころかめっちゃ面白いんです!
このページでは、「復讐の女神」のあらすじや感想をネタバレなしで紹介します。
「復讐の女神」のあらすじ
ある事件で知り合った老富豪が亡くなった。
新聞でそのことを知ったミス・マープルは、老富豪が自分に遺産を残していたことを知らされる。
遺産を受け取る条件は、「ある事件を調べること」。
どんな事件か、どこで起きたのか、なんの情報もないまま、ミス・マープルは調査を開始する。
ミス・マープルが解くべき事件とは、いったいどんな事件なのか?

注意
「復讐の女神」は、「カリブ海の秘密」の続編です。
ネタバレも含まれているので、先に「カリブ海の秘密」を読むのをおすすめします。
「復讐の女神」の魅力
「復讐の女神」の魅力は、以下の2つ▼
- 解くべき事件を探すためのヒントの数々
- 犯人を追い詰めるミス・マープルの姿
① 解くべき事件を探すためのヒントの数々
「復讐の女神」が、ふつうのミステリーと違う点。
それは、「解くべき事件がわからない」ところ。
事件の謎を解く以前に、解くべき事件を探さないといけないんです。
なんの手がかりもなく途方に暮れていたミス・マープルのもとに、少しずつ与えられるヒントの数々。
- そのヒントにどんな意味があるのか?
- 解くべき事件はどんなものなのか?
与えられたヒントを、ミス・マープルがひとつずつ掴んでいく様子が、読んでいてとても面白いです。

読んでいてこう思ったほど、あいまいなヒントの数々は、読み応え抜群です^^
② 犯人を追い詰めるミス・マープルの姿
「復讐の女神」の魅力は、真相がわかったミス・マープルが、犯人を追い詰めるシーン。
清々しくて、カッコよくて、こわいです。笑
犯人を追い詰めるシーンは、個人的にはミス・マープルシリーズのなかでいちばん好き!
読むと、きっと「ミス・マープル、カッコいい…!」となるはず。
ほかの登場人物が、ミス・マープルについて語るシーンも面白く、彼女の魅力がつまった作品です。
おわりに
「復讐の女神」は、大きく
- 解くべき事件を探すパート
- 事件の謎を解くパート
の2つに分けられます。
その分読み応えも面白さもたっぷり。
気になったら、ぜひ読んでみてくださいね。
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