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海外小説

「わたしを離さないで」はテーマが重いけど読みやすい

2022年7月18日

never-let-me-go

今回紹介するのは、カズオ・イシグロさんの「わたしを離さないで」。

ジャンルはSFですが、宇宙の話ではないので、宇宙系の話が苦手な人も大丈夫。

この記事では、「わたしを離さないで」のあらすじと感想をネタバレなしで紹介します。

「わたしを離さないで」について

タイトルわたしを離さないで
作者カズオ・イシグロ
訳者土屋 政雄
出版社ハヤカワepi文庫
ページ数349ページ
発売日2006年4月22日

カズオ・イシグロさんは、2017年にノーベル文学賞を受賞しています。

「わたしを離さないで」のあらすじ

以下、「わたしを離さないで」のあらすじです。

主人公は”介護人”のキャシー。キャシーの仕事は”提供者”のお世話。

介護人をまもなく辞めるキャシーが、自身のこれまでの人生を振り返り語っていく。

キャシーが生まれ育った”ヘールシャム”という施設。そこで過ごした青春の日々と出会った大事な親友。

キャシーの人生が語られていくにつれて明らかになる真実。

”ヘールシャム”で行われていた奇妙なイベントの目的は?

彼女と親友たちの運命は?

「わたしを離さないで」の感想

とにかくテーマが重いです。心が弱っているときに読むと、さらにツラくなるのでオススメしません。

テーマは重いですが、とても読みやすい小説です。

理由は、語り手のキャシーにあります。キャシーが淡々と穏やかに語るので、話の内容がスッと入ってくるんです。

重要な登場人物も多くないので、外国の人の名前を覚えるのが苦手な人も読みやすいハズ。

キャシーが過ごした施設「ヘールシャム」の真実は?介護人とは?提供者とは?

読んでいく中で増えていくこれらの謎は、ひとつずつ、静かに明かされていきます。

謎の答えは静かに明かされるので、答えがわかったときの衝撃は少なめ。

けれど、後になってじわじわと体に衝撃が広がっていきます。

自分のなかのいろいろなものが揺さぶられる小説を、ぜひ読んでみてください。

「わたしを離さないで」は、14時間超になりますがAudible版もあります。

長時間のため値段が高いですが、聞き流せるので手が離せないときに便利です。

「わたしを離さないで」は映画化もされており、Amazonプライムで視聴できます。

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