世代を超えて読まれる名作、読んだことありますか?
読んでみたいけど、名作って文章が読みにくそう…と挫折したあなた。
恩田陸さんの「夜のピクニック」なら、名作なのに読みやすいのでオススメです。
この記事では、恩田陸さんの「夜のピクニック」のあらすじやオススメポイントを紹介します。
目次
「夜のピクニック」のあらすじ
「夜のピクニック」のあらすじはこちら。
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。
引用元:新潮社
「夜のピクニック」の特徴
「夜のピクニック」の特徴はこちら。
- 会話文が多く、読みやすい
- 登場人物のどのエピソードも、大小関係なく心があたたまる
- 読んでるときも読んだ後も、さわやかな気持ちになれる
親が読むと登場人物たちに対して、さわやかな気持ちになれます。
「夜のピクニック」のオススメポイント
「夜のピクニック」のオススメポイントは2つ。
- 大きな事件は起きないのに、最初から最後まで面白い
- 今この瞬間が少しだけ輝いて見える
ひとつずつ紹介しますね。
大きな事件は起きないのに、最初から最後まで面白い
「夜のピクニック」は、とにかく静かに淡々と物語が進んでいきます。
派手さやキラキラした感じはゼロ。
それが、すごく心地いいんです。
ふだんの生活は、仕事・学校・育児・テレビ・スマホなど、とにかく刺激が多い。
心を落ち着ける時間は少ないはずです。
そんな日々の中で、心を落ち着けてじんわりした気分を味わえる「夜のピクニック」。
ふだんの生活で疲れた心をいやしてくれる小説です。
今この瞬間が少しだけ輝いて見える
「夜のピクニック」のなかで一番印象に残った文章がこちら。
「(略)だけどさ、雑音だって、おまえを作ってるんだよ。雑音はうるさいけど、やっぱ聞いておかなきゃなんない時だってあるんだよ。おまえにはノイズにしか聞こえないだろうけど、このノイズが聞こえるのって、今だけだから、あとからテープを巻き戻して聞こうと思った時にはもう聞こえない。おまえ、いつか絶対、あの時聞いておけばよかったって後悔する日が来ると思う」
引用元:恩田陸(2006年)『夜のピクニック』新潮文庫(189ページ)
早く大人になりたいと焦って今を見てない「西脇融」に対し、親友の「戸田忍」がかけた言葉です。
耳にしたくないことや見たくないもの、たくさんありませんか?
私は、子どもの泣き声が聞きたくないし、見たくないです…笑
でも泣き声は今しか聞けないし、泣き止ませるときの抱っこも今しかできない。
毎回きちんと聞くとストレスたまるけど、たまにはちゃんと受け止めて、思い出として記憶したいなと感じた文章です。
「夜のピクニック」はこんな人にオススメ
「夜のピクニック」はこんな人にオススメです。
- 落ち着いて読める本を読みたい
- 青春のさわやかさを感じたい
- 親も子も楽しめる本を読みたい
凹んだときに読んでみてくださいね。