向田邦子さんの「思い出トランプ」は、昭和55年に発売された短編集です。
40年以上前の作品ですが、今読んでもまったく古くさくありません。
なぜなら、人の心の動きが細かく描かれているから。
この記事では、直木賞受賞作も収録されている「思い出トランプ」のあらすじ・感想を紹介します。
こんな人におすすめ、というのも紹介するので、読む前の参考にしてみてください。
「思い出トランプ」のあらすじ
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「思い出トランプ」はこんな作品です。
- 13編が収録された短編集
- うち3編は直木賞受賞作
- 作品ごとのつながりはない
- さまざまな人生を送る男女のお話
- どれも人の心の動きが描かれている
「思い出トランプ」を読んだ感想
何年たっても、人の心ってあんまり変わらないんだな~
これが「思い出トランプ」を読んだ感想です。
「思い出トランプ」を読むと、人は「ずるくて、弱くて、たくましい生きもの」だと気づかされます。
イヤなことをされたら傷つくのに、自分は平気で人を傷つける。
とてもおろかで、悲しい生きものですが、それが人間の面白いところ。
こういった、人の内面が生々しく描かれているのが「思い出トランプ」です。
読み始めは、
うわ、人って怖い…
と思う人もいると思いますが、終わりに近づくと
なんだかんだ、人間って面白い!
と笑えるはずです。
「思い出トランプ」はこんな人におすすめ
- 人の気持ちが描かれた小説が好き
- ちょっと暗い雰囲気の話が好き
- まとめて読む時間がないから、短編がいい
こんな人は、「思い出トランプ」を楽しめるはずです。
反対に、
- 人の気持ちが描かれた話は苦手
- さわやかな話が好き
- がっつりハマれる長編小説がいい
こんな人は、あまり楽しめないと思います。
まとめ
この記事では、向田邦子さんの「思い出トランプ」を紹介しました。
40年以上前の作品ですが、文章が堅苦しくないので、とても読みやすいです。
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