タイトルに「百物語」。
てっきりホラーかと思ってたけど、読んでみると全然ホラーじゃなかった!
むしろ、悲しくてあたたかい物語でした。
「おそろし 三島屋変調百物語事始」のあらすじと感想をネタバレなしで紹介するので、興味があれば読んでみてくださいね。
「おそろし 三島屋変調百物語事始」のあらすじ
あらすじ
不思議な話を聞く少女・おちか。
話し相手の奇妙な話を聞いていくうちに、おちか自身の悲しい過去も少しずつ癒されていく。
5つの不思議な話が入った、連作短編集。
「おそろし 三島屋変調百物語事始」の感想
「おそろし」に入っているお話は、全部で5つ。
最後のお話は、それまでの4つのお話の総集編。
各話に登場した人物たちが再登場するので、最後まで読み応えたっぷり。
「おそろし」はシリーズものというのは知っていたので、まさかここまでボリューム感があるとは思っていませんでした。
嬉しすぎる誤算です。
いちばんお気に入りの話は、「第二話 凶宅」。
生きもののような錠前。錠前がかけられた土蔵。土蔵がある家に住んでいた話役の女性。
ダークミステリー要素があって、すごく面白かった。
おわりに
「『おそろし』、怖いのかな?」
って思ってる方、全然怖くないです。ご安心ください。
不思議な話、ちょっと悲しいお話が好きな方はきっと楽しめるはずです。