「シンデレラの罠」は謎の多い作品です。
この記事では「シンデレラの罠」について、いろいろ考察してみたいと思います。
注意
この記事では「シンデレラの罠」のネタバレを含んでいます。
未読の人は「シンデレラの罠」を読んだ後にご覧ください。
目次
「シンデレラの罠」の最大の謎
「シンデレラの罠」の最大の謎は、なんといっても「『わたし』は誰なのか?」ということ。
「わたし」の可能性があるのは、「ミ」と「ド」の2人。
果たして「わたし」はどちらなのか?
どちらが「わたし」でも成り立つミステリー
「シンデレラの罠」の凄くて憎いところは、「わたし」が「ミ」と「ド」でも成り立つところです。
どちらにも動機があり、火事を起こすこともできた。
最後のページに書かれた記事を読む限り、「わたし」は「ミ」と思えそうですよね。
オーデコロンの名前を聞けたのは「ミ」だけだったはずなので。
ですが、本当にそうなんでしょうか?
「わたし」はいったい誰?
結論から言うと、「わたし」は「ド」だと思います。
理由は2つ。
- 男性用の香水につける名前にしてはおかしい
- 自分をシンデレラだと思っていたのは「ド」
理由① 男性用のオーデコロンにつける名前にしてはおかしい
オーデコロンの名前が「シンデレラの罠」って、ちょっと変だと思いませんか?
しかも男性用。
男性用のオーデコロンに、わざわざ「シンデレラ」って名前をつけるとは考えにくいです。
なので、最後のページは「ド」が書いたもの、つまりウソではないかと思います。
理由② 自分をシンデレラだと思っていたのは「ド」
そもそもなんでタイトルに「シンデレラ」が入っているんでしょう?
タイトルにされていることから、「シンデレラ」は重要なはず。
「わたし」が「ミ」なら、自分をシンデレラとは思っていなかったので、シンデレラという言葉が出るとは考えにくいです。
対して「ド」は、物語の冒頭で「自分はシンデレラ」だと思っていたと書かれています。
タイトルに使われるくらい「シンデレラ」という言葉が重要だと考えると、「わたし」は「ド」なのではないかと思いました。
「シンデレラの罠」のタイトルの意味は?
「わたし」が「ド」だと考えると、「シンデレラの罠」というタイトルには、どんな意味があるんでしょうか?
「シンデレラの罠」という言葉は、郵便局員セルジュ・レッポがつけていた香水の名前として登場しただけです。
タイトルにするくらいだから、もっと大きな意味が込められているはず…。
もし「わたし」が「ド」なら、「シンデレラの罠」は「ミドラ伯母さんの遺言」ではないかと考えました。
なぜなら、遺言の内容が明らかになった瞬間、「わたし」がやったことがすべてムダになってしまったから。
ミドラ伯母さんの財産を相続するのは「ミ」だと、「ド」もジャンヌも思っていました。
だから、本物の「ミ」を殺して、「ド」が「ミ」になりすまそうと考えた2人。
けれど財産の相続人は、「ミ」ではなく「ド」でした。
相続人が明かされた瞬間は、シンデレラの魔法がとける瞬間のよう。
遺言の内容は、シンデレラにかけられた罠。まさに「シンデレラの罠」っぽいな~と思いました。
まとめ
この記事では「シンデレラの罠」の考察を紹介しました。
答えはわからないので、想像するしかありません。
この記事が少しでも参考になると嬉しいです。