- 宮部みゆきさんの作品を読みたい
- ミステリーが好き
こんな方向けに、宮部みゆきさん作品のなかから、おすすめのミステリーを紹介します。
どの作品も面白いので、気になった作品からぜひ読んでみてくださいね。
ミステリ―好きが選ぶ!宮部みゆきのおすすめミステリー【5選】
宮部みゆきさんのおすすめミステリーは、以下の5作品▼
- 理由
- 火車
- 模倣犯
- 長い長い殺人
- ソロモンの偽証
① 理由
あらすじ
高層マンションで起きた殺人事件が起こり、4人が亡くなった。
ところが、亡くなった4人はその部屋に住む家族じゃなかった…
亡くなったのはいったい誰?どうして住んでいなかったのか?
「理由」のおすすめポイント
ドキュメンタリーのようなミステリ―
これが、「理由」の魅力。
最初に言っておくと、「理由」は登場人物がめちゃめちゃ多いです。
なので、「登場人物をしっかり把握しておきたい」という方には、やや不向き。
ただ、登場人物を覚えるのが大の苦手な私でもついていけたので、あまり気にしなくてOKです。
それどころか、ドキュメンタリーのような構成に、ぐいぐい引き込まれていきます。
ちなみに、「理由」は聴く読書「audible」でも聴けます▼
② 火車
あらすじ
知り合いに婚約者探しを頼まれた、休職中の刑事。
どうやら、彼女は自分の意思で失踪したらしい。
なぜ結婚間近になって失踪したのか?
彼女の失踪には、カード社会の闇が隠されていた。
「火車」のおすすめポイント
- クレジットカードの闇がわかる
- 「ここで終わり!?」というラスト
この2点が、「火車」の魅力。
学校では教えてくれない、クレジットカードの使い方と危険性。
一歩間違えると、誰でも落ちる可能性のあるクレジットカードの闇が、わかりやすく描かれています。
個人的に、「火車」でいちばん印象に残っているのは、ラストシーン。
10年以上前に読んだ作品ですが、ラストシーンは今でも記憶に残っています。あれはすごかった…
“彼女はいったい誰なのか?”というメインの謎とともに、ぜひ楽しんで読んでみてください。
ちなみに、「火車」は聴く読書「audible」でも聴けます▼
③ 模倣犯
あらすじ
公園で見つかった、ハンドバッグと若い女性の右腕。
その後、犯人を名乗る人物がテレビ局にある電話をかけてきた。
「右腕は、バッグの持ち主とは別人」という内容を。
犯人は誰?わざわざテレビ局に電話をかけた理由は?
「模倣犯」のおすすめポイント
巻が変わるタイミングが完璧
これが、「模倣犯」の魅力。
文庫版の「模倣犯」は、全5巻。
各巻の変わるタイミングが、完璧すぎるんです。
続きが気になる終わり方。次の巻に入ったタイミングで、別のシーンへ切り替わる上手い構成。
ミステリ―としての内容は、もちろんとても面白いのですが、個人的には構成がすごいな~と思った作品です。
ちなみに、「模倣犯」は聴く読書「オーディブル」でも聴けます▼
④ 長い長い殺人
あらすじ
ある晩、ひとりの男性がひき逃げされ、死亡した。
調べてみると、被害者には多額の保険金がかけられていた。
これは事故ではなく、殺人?だとすると、誰がなんのために?
事件を調査する刑事、被害者の妻、目撃者など、関係者の財布が順番に語る事件の真相は?
「長い長い殺人」のおすすめポイント
語り手が「人」じゃなく「財布」
これが、「長い長い殺人」の魅力。
事件の関係者たちの財布が順番に語っていくんですが、これがすっごく面白いんです!
財布はかばんに入っていたり、ポケットに入っているので、持ち主の声や物音、心臓の音などで状況を把握していきます。
実際に目にしている場面が少ないので、謎はどんどん深まるばかり…
語り手の財布もどんどん変わるので、最後まで飽きずに一気に読めるミステリーです。
⑤ ソロモンの偽証
あらすじ
クリスマスの未明に転落死した、ひとりの男子中学生。
彼の死は自殺?それとも殺人?
真実を求める生徒たちは、意外な方法で真相を暴こうとする。
「ソロモンの偽証」のおすすめポイント
生徒・保護者・先生、それぞれの心境が丁寧に描かれている
これが、「ソロモンの偽証」の魅力。
大人が読んでも、子どもが読んでも共感できるポイントがたくさんあります。
大人が読むと、「大人になってしまった哀しさ」を感じるはず。
文庫版で6冊と、めちゃくちゃ長い作品ですが、最後までグダグダせずに読めるのは、さすが宮部みゆきさんという感じです。
ちなみに、「ソロモンの偽証」は聴く読書「オーディブル」でも聴けます▼
おわりに
宮部みゆきさんのおすすめミステリーを紹介しました。
どの作品も、重い雰囲気ですが読み応えバツグン。
ぜひ気になった作品から読んでみてくださいね。