- 恩田陸の小説を読んでみたい
- でも数が多すぎて、選ぶのがしんどい
- ミステリー好きに合う小説が知りたい
こんな方向けに、ミステリー好きの私が恩田陸のおすすめ小説を7作品紹介します。
どれも面白いので、気になる作品があればぜひ読んでみてくださいね。
【ミステリー好きが選ぶ】恩田陸のおすすめ小説7選
ミステリー好きが選ぶ恩田陸のおすすめ小説は、以下の7作品▼
- 光の帝国
- 木曜組曲
- 麦の海に沈む果実
- 黒と茶の幻想
- 夜のピクニック
- ユージニア
- 私と踊って
① 光の帝国
あらすじ
不思議な力を持つ「常野(とこの)一族」
とてつもない量を記憶できたり、未来を知れたり、長生きできたり、力の種類はさまざま。
読むと、うるっときたり、驚いたり、怖くなったり…
いろいろな感情を味わえる10の短編が詰まった作品集。
ミステリーあり、うるうるあり、ハラハラあり。
いろんな感情を楽しめる短編集です。
ミステリーはもちろん、不思議な力をもったすごい人が出てくる小説が好きな方におすすめです。
② 木曜組曲
あらすじ
4年前に死んだ、小説家の女性。
彼女を偲ぶため、縁の深い5人の女性が集まった。
なごやかなムードは、謎のメッセージによって壊される。
彼女は、本当は自殺?それとも他殺?
それぞれの告白によって、意外な事実が次々に明らかになっていく。
「木曜組曲」は、派手さはないけど、ほどよく乾いた黒~い雰囲気を存分に楽しめるミステリーです。
女同士の腹の探り合いがまぁ怖い。けど、超面白い。
読み進めるたびに二転三転するので、読みごたえもたっぷり。
イヤミスほどの黒さはないので、いい感じに暗いミステリーが好きな人向けです。
③ 麦の海に沈む果実
あらすじ
全寮制の学園に転入した主人公・理瀬。
その学園は、なぜか「3月以外に転入した生徒は破滅をもたらす」と言われている。
理瀬が転入したのは2月最後の日。
転入後に次々と起こる、不思議な事件。原因は、理瀬が3月以外に転入したから?
不思議な学園で、不思議な人たちが登場し、不思議な事件が次々に起こる、ダークな学園ミステリーです。
学園でいったい何が起きているのか?
すべてが明かされるラストは必見。
「麦の海に沈む果実」は「理瀬シリーズ」の1作目なので、気に入ったら続きも読んでみてくださいね。
≫ 【保存版】恩田陸「理瀬シリーズ」読む順番のおすすめを紹介!
④ 黒と茶の幻想
あらすじ
30代になった元同級生の4人の男女が、ある島へ旅行に出かけた。
日常生活から離れ、自然や会話を楽しむ4人。
けれど、それぞれが隠してきた過去が徐々に明かされていく。
「黒と茶の幻想」は、ミステリーとしてはもちろん、アラサーアラフォーにぶっ刺さる表現がてんこ盛りの作品。
「うわ、この気持ちわかりすぎて苦しい…」
「いやー!恥ずかしいから、そんな細かい気持ちまで描写しないで!」
読んでいてこんな気持ちになりました。
「うまく生きれないのは自分だけじゃないんだ」とも思えるので、ミステリーと合わせて2度おいしい作品です。
注意ポイント
「黒と茶の幻想」は、「麦の海に沈む果実」のネタバレが含まれています。
「麦の海に沈む果実」も読もうと思っている方は、先に「麦の海に沈む果実」から読んでください。
⑤ 夜のピクニック
あらすじ
ほぼ徹夜で80キロを歩く高校イベント「歩行祭」。
ただ歩きながら、友達といつものおしゃべりをしたり、いつもとは違う話もしたりする生徒たち。
そのなかで高校3年生の貴子は、最初で最後の小さな賭けに出ようとしていた。
「夜のピクニック」は、大きな事件は起きない作品。
だけど、ミステリー要素があったり、高校生たちの心の動きに励まされたり、何度も読める小説です。
キラッキラの青春小説じゃないところが、大人にもおすすめできる要素。
日常にちょっと疲れたときにおすすめです。
≫ なにも起きないけど何度も読みたくなる名作「夜のピクニック」
⑥ ユージニア
あらすじ
昔、旧家で起きた大量毒殺事件。
何者かが当時の関係者たちにインタビューをしながら、なにかを探っていく…
毒殺事件の真相は?
インタビューしているのは誰?
「ユージニア」は、昔起きた事件を再び調査するミステリー。
最初からいろいろ気になる点があるので、ずっとソワソワします。
謎は明らかにされるのですが、スカッとした感じはなく、なんとも言えない気持ちに。
残された謎が、「ユージニア」を心に刻みつけてくれます。
⑦ 私と踊って
「私と踊って」は、19の作品が入った短編集。
短編はもちろん、短編より短いショート・ショートもあります。
SFあり、ミステリーありの短編集なので、スキマ時間にちょこちょこ読みたい方におすすめ。
とくに「心変わり」は必読です。
おわりに
恩田陸のおすすめ小説を紹介しました。
どれも特徴があって面白いので、気になる作品があればぜひ読んでみてくださいね。