この記事では、皆川博子さんのおすすめ作品を、5冊紹介します。
皆川博子さんの作品は、すべてではないですが、かなり読んでいるほうなので、参考になるはずです。
皆川博子さんの作品を読んだことがない方、いろいろ読んでみたい方は、ぜひご覧ください。
皆川博子のおすすめ作品【5選】
皆川博子さんの作品で、おすすめなのが以下の5作品です。
- 聖女の島
- 花の旅 夜の旅
- 倒立する塔の殺人
- クロコダイル路地
- 辺境図書館
1冊ずつ、あらすじとおすすめポイントを紹介します。
① 聖女の島
助けを求められた修道女が向かったのは、軍艦のような孤島。
島には修道会がつくった矯正施設があり、不良少女たちが集められていました。
施設の責任者が修道女を呼んだのは、施設を立て直すため。
彼らは、ある事故が起こった施設を立て直せる?
怖いけど妖しい魅力のある少女を矯正できる?
おすすめポイント
謎と妖しさがつまった幻想ミステリーです。
正統派もいいけど、いろんな要素のあるミステリーが読みたい人におすすめです!
とにかく面白い!読んでいて、何度も「うわぉ〜」と声が出てしまいました。
うっとりしちゃうミステリーです!
② 花の旅 夜の旅
売れない作家が頼まれた、旅行雑誌の連載小説。
その小説が進むごとに、関係者が亡くなっていきます。
事件を解くヒントは、小説のなか?
現実と小説が入れ替わりながら真相に近づくミステリーです。
おすすめポイント
1979年に書かれたとは思えないほど、面白いミステリーです。
小説は皆川博子さんらしい、ダークな文章。現実は、ポップな文章になっています。
ミステリーとしてはもちろん、作品内の小説もめちゃくちゃ面白いので、1冊で何倍も楽しめますよ。
③ 倒立する塔の殺人
舞台は、戦時中のミッションスクール。
ある日、ひとりの少女が亡くなり、彼女たちが回し書きしていた小説のノートを手にした主人公の少女。
誰がなにを書いていたのか?少女の死とのつながりは?
おすすめポイント
現実と小説の世界が混ざり合うミステリーです。
読んでいると、自分が現実にいるのか、小説のなかにいるのか、わからなくなってきます。
それが大きな魅力なのですが、シンプルなミステリーを求める人には、合わないかもしれません。
小説に振り回されたいときには、抜群におすすめの作品です。
④ クロコダイル路地
18世紀末のフランス革命で、運命が変わっていく人たちを描いた小説。
貴族と、彼のお供。日雇いで食いつなぐ平民の兄妹。
それぞれが革命によって傷を負い、復讐を企んでいきます。
おすすめポイント
時代に振り回される人々を描いた、ダークな物語。
歴史をもとにしていますが、幻想的な印象が強いので、歴史ものが苦手な人にもおすすめです。
⑤ 辺境図書館
《この辺境図書館には、皆川博子館長が蒐集してきた名作・稀覯本が収められている。知らない、読んだことがない、見つからない――。
そんなことはどうでもよろしい。読みたければ、世界をくまなく歩き、発見されたし。運良く手に入れられたら、未知の歓びを得られるだろう。(辺境図書館・司書)》引用元:amazon.co.jp
おすすめポイント
皆川博子さんが偏愛する本のブックガイド。
知らない本ばかりなので、読書の世界が広がるはず!
エッセイもとっても素敵で、本への深い愛が伝わってきます。
読むと、もっと本が好きになりますよ。
まとめ
この記事では、皆川博子さんのおすすめ作品を紹介しました。
紹介したのは、以下の5作品。
- 聖女の島
- 花の旅 夜の旅
- 倒立する塔の殺人
- クロコダイル路地
- 辺境図書館
どの作品もとても面白いので、気になる作品があれば、ぜひ読んでみてくださいね。