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シリーズの読む順番

【保存版】恩田陸「理瀬シリーズ」読む順番のおすすめを紹介!

2022年12月23日

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この記事では、恩田陸さんの「理瀬シリーズ」の読む順番を、タイプ別に2パターン紹介します。

具体的には、次の2パターンです。

  • 外伝をふくめて全作品を読みたい人向け
  • 最低限の冊数ですませたい人向け

「理瀬シリーズ」を全作品読むなら、この順番がおすすめ【外伝ふくむ】

「理瀬シリーズ」は2024年2月現在、長編4作・短編7作あります。短編はすべて外伝です。

「理瀬シリーズ」を外伝ふくめて全作品読むなら、以下の順で読むのがおすすめです。

  1. 麦の海に沈む果実
  2. 第四章 回転木馬(短編)
  3. 水晶の夜、翡翠の朝(短編)
  4. 麦の海に浮かぶ檻(短編)
  5. 丘をゆく船(短編)
  6. 月蝕(短編)
  7. 黒と茶の幻想
  8. 睡蓮(短編)
  9. 黄昏の百合の骨
  10. 絵のない絵本(短編)
  11. 薔薇のなかの蛇

1作ずつ、簡単にあらすじを紹介しますね。

① 麦の海に沈む果実

「麦の海に沈む果実」は、不思議な学園で起こるミステリー

水野理瀬が転入した全寮制の学園は、なぜか「3月以外に転入した生徒は破滅をもたらす」と言われています。

理瀬が転入したのは2月最後の日

転入後に次々と起こる、不思議な事件。原因は、理瀬が3月以外に転入したから?

ダークな学園ミステリーです

② 第四章 回転木馬(短編)

「第四章 回転木馬」は、「三月は深き紅の淵を」に入っている作品です。

発売は「三月は深き紅の淵を」が先ですが、「麦の海に沈む果実」の前に読むのはおすすめしません

なぜなら、どんな話かつかめず、面白さを感じにくいから

「麦の海に沈む果実」のあとに読むと、物語の世界を思い出して、ジーンとくる作品になっています。

③ 水晶の夜、翡翠の朝(短編)

「水晶の夜、翡翠の朝」は、「夜明けの花園」に入っている作品。

「麦の海に沈む果実」の後日談になっています。

主人公は、ヨハン。

理瀬が去ったあと、学園で起こる奇妙な事件をヨハンが調べるというお話。

ラストの展開には、ニヤニヤしちゃいます。

くわしくは、【理瀬シリーズ】短編集「夜明けの花園」は心地よい危うさでいっぱい【感想】をどうぞ。

④ 麦の海に浮かぶ檻(短編)

「麦の海に浮かぶ檻」は、「夜明けの花園」に入っている作品です。

「麦の海に沈む果実」に登場したある人物のお話

最後まで読むと、嬉しい驚きがまっています。

くわしくは、【理瀬シリーズ】短編集「夜明けの花園」は心地よい危うさでいっぱい【感想】をどうぞ。

⑤ 丘をゆく船(短編)

「丘をゆく船」は、「夜明けの花園」に入っている作品です。

「麦の海に沈む果実」に登場した、黎二と麗子のお話。

これまで語られなかった、2人の過去が語られます。ツラいです。

くわしくは、【理瀬シリーズ】短編集「夜明けの花園」は心地よい危うさでいっぱい【感想】をどうぞ。

⑥ 月蝕(短編)

「月蝕」は、「夜明けの花園」に入っている作品です。

「麦の海に沈む果実」に登場した、のお話。

学園を去って数年後、学園で出会った人たちとの過去を思い出す、というお話。

カンの鋭い聖の目線で描かれる学園や理瀬たちの姿が、新鮮で面白いです。

くわしくは、【理瀬シリーズ】短編集「夜明けの花園」は心地よい危うさでいっぱい【感想】をどうぞ。

⑦ 黒と茶の幻想

「黒と茶の幻想」は、「理瀬シリーズ」のなかでは異質の作品です。

なぜなら、パラレルワールドのお話になっているから。

「黒と茶の幻想」には、「麦の海に沈む果実」に登場した、「憂理(ゆうり)」という女性が登場します。

憂理が、「麦の海に沈む果実」の世界の話をする場面がありますが、それは架空の話。

しかも、憂理は回想シーンで登場するだけ。けれど、「麦の海に沈む果実」を思い出させるシーンが出てきます。

「黒と茶の幻想」自体はとても面白いので、読むのは超おすすめです。

感想は、「黒と茶の幻想」はアラサーにぶっ刺さるミステリーで紹介しています。

⑧ 睡蓮(短編)

「睡蓮」は、「夜明けの花園」に入っている作品です。

「麦の海に沈む果実」より、ずっと前のお話。理瀬が、子どものころ過ごした家が舞台になっています。

「黄昏の百合の骨」の前日談と言える作品なので、「黄昏の百合の骨」の前に読むのがおすすめです。

くわしくは、【理瀬シリーズ】短編集「夜明けの花園」は心地よい危うさでいっぱい【感想】をどうぞ。

⑨ 黄昏の百合の骨

「黄昏の百合の骨」は、理瀬が祖母の遺言に従い、祖母が暮らしていた館に住むところからはじまります。

なぜか「魔女の館」と呼ばれているその館に住む、2人の叔母。

彼女たちの目的は?祖母の死の真相は?

これらの謎を理瀬が追っていくダーク・ミステリーです。

感想は「黄昏の百合の骨」は、祖母の家で起こるダークミステリーで紹介しています。

⑩ 絵のない絵本(短編)

「絵のない絵本」は、「夜明けの花園」に入っている作品です。

「黄昏の百合の骨」の後日談。

理瀬がバカンスを過ごすなかで遭遇した出来事のお話。

完璧そうに見えて、まだ危ういところのある理瀬を楽しめます。

くわしくは、【理瀬シリーズ】短編集「夜明けの花園」は心地よい危うさでいっぱい【感想】をどうぞ。

⑪ 薔薇のなかの蛇

「薔薇のなかの蛇」の舞台はイギリス

留学中の理瀬が、ある館で猟奇的な殺人事件に巻き込まれる、という話です。

グッと大人になった理瀬に会える作品

より綺麗に、そしてよりミステリアスになっています。

続編がとっても気になるラストも必見です。

感想は【理瀬シリーズ】「薔薇のなかの蛇」は大人になった理瀬に会えるで紹介しています。

「理瀬シリーズ」は最低限この3冊だけ読めばOK!

「理瀬シリーズ」は、短編ふくめて11作品あります。ただ、最低限この3冊だけ読めばOKです。

  1. 麦の海に沈む果実
  2. 黄昏の百合の骨
  3. 薔薇のなかの蛇

上記以外の作品は、外伝やパラレルワールドのお話になっています。

本筋に直接かかわるのは、上記3作品だけ。最低限の冊数ですませたいなら、3冊だけで問題ありません。

まとめ

この記事では「理瀬シリーズ」の読む順番を、タイプ別に2パターン紹介しました。

まとめはこちら。

≪外伝をふくめて全作品を読みたい人向け≫

  1. 麦の海に沈む果実
  2. 第四章 回転木馬(短編)
  3. 水晶の夜、翡翠の朝(短編)
  4. 麦の海に浮かぶ檻(短編)
  5. 丘をゆく船(短編)
  6. 月蝕(短編)
  7. 黒と茶の幻想
  8. 睡蓮(短編)
  9. 黄昏の百合の骨
  10. 絵のない絵本(短編)
  11. 薔薇のなかの蛇

≪最低限の冊数ですませたい人向け≫

  1. 麦の海に沈む果実
  2. 黄昏の百合の骨
  3. 薔薇のなかの蛇

読む順番で迷ったら、とりあえず「麦の海に沈む果実」を読んでみてください。

もしドはまりしたら、外伝を挟んでみるといいですよ^^

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