今回紹介するのは、泡坂妻夫さんの「しあわせの書」。
本の帯にはこう書かれています。
「絶対にトリックを明かさないでください」
わざわざ念押しするだけの理由が、確かにあるんです。
この記事では、「しあわせの書」のあらすじと魅力をネタバレなしで紹介します。
気になってるけど、読もうかどうか迷っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
「しあわせの書」について
タイトル | しあわせの書 ―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 |
作者 | 泡坂妻夫 |
出版社 | 新潮社 |
ページ数 | 241ページ |
発売日 | 1987年7月31日 |
1987年に発売された本ですが、今も売れ続けています。
「しあわせの書」のあらすじ
以下、「しあわせの書」のあらすじです。
ある宗教団体で起こった信者の失踪事件。
ヨギガンジーは、超能力を見込まれて事件を追うことに。
捜査中に見つけたのは「しあわせの書」という布教用の冊子。
その冊子には、ある企みが隠されており…
「しあわせの書」の魅力
「しあわせの書」の魅力は、なんといっても「トリック」。
このトリックは、今までにないものです。これからも、おそらくないでしょう。
唯一のトリックと言ってもいいほどです。
トリックがわかった瞬間はすごさに衝撃を受ける
仕掛けられたトリックがわかった瞬間、驚きとともに、ゾッとしました。
本の帯に書かれていた「トリック」があまりに衝撃的だったから。
衝撃すぎて鳥肌がたったほどです。
作者の泡坂妻夫さんがマジシャンということもあり、心の準備はしていたのですが、軽々と予想を超えられました。
ほんと、よくこんなの思いついたな~
読み返すと怖くて引いちゃう
トリックがわかった後に読み返したら、怖くて引いちゃいました。
なんなんだこのトリックは?なんなんだこの本は!?
この衝撃は、絶対体験しておくべきです。
200ページほどの短い本なので、死ぬまでに読んで、この本のすごさを体験してみてください。
おまけ:読んだけどトリックがわからなかった人へのヒント
おまけとして、「しあわせの書」を読み終わったけど、トリックがわからなかったという人にヒントを紹介します。
ネタバレにならない範囲のヒントですが、念のため未読の人はご注意ください。
ヒント① トリックが書かれているページはここ!
トリックは、230~231ページに書かれています。
この2ページをじっくり読んでみてください。
特に、美保子のセリフに注目です。
ヒント② 「しあわせの書」は今持っている本のこと
トリックは作中に登場する「しあわせの書」に仕掛けられている、と書かれています。
けれど、そのトリックは「あなたが今読んでいる『しあわせの書』」にも仕掛けられているんです。
それを踏まえて、もう一度、今読んでいるページを見てみてください。
きっとトリックに気づくはずです。