京極夏彦「書楼弔堂」シリーズが、ついに完結。
完結作「書楼弔堂 霜夜」を読んだので、あらすじと面白かったところをネタバレなしで紹介します。
本選びの参考にしてみてくださいね。
「書楼弔堂 霜夜」のあらすじ

あらすじ
新しい仕事につくため、長野から東京にやってきた、ひとりの男。
仕事の内容は、活字にする元となる漢字を書くこと。
ただ、なにをすればいいか、さっぱりわからない。
「それなら弔堂へ行け」と言われ、とりあえず男は行ってみることに。
「書楼弔堂 霜夜」の面白かったところ
「書楼弔堂 霜夜」の面白かったところは、2つ▼
- 過去作の登場キャラが再登場
- 本好きに刺さる名言ありまくり
① 過去作の登場キャラが再登場
シリーズ完結作ということで、過去3作に登場した人物たちが再登場。
「破暁」「炎昼」「待宵」のその後が知れて、ニヤニヤが止まりませんでした。
個人的に、2作目の「炎昼」が大好きなので、「炎昼」の主人公・塔子さんが出てきたときは大興奮でした。
さらに主人公だけじゃなくて、弔堂を訪れたお客たちも再登場。
同窓会みたいな雰囲気で、最初から最後までずーっと楽しかったです。
② 本好きに刺さる名言ありまくり
「書楼弔堂 霜夜」は、活字や紙など、本づくりのお話が盛りだくさん。
そのなかで発言されるセリフが、本好きに刺さるものばかりで、ふせん貼りまくりでした。
例えばこれ▼
「ですからね、お金を出して買ったのだから読まなければ損だとか、短い時間で読めたから得だとか、そんな料簡では良い読書は出来ませんのよ」
(京極夏彦「書楼弔堂 霜夜」集英社 P.478)
読書についてのルールを勝手に決めちゃうこともありますが、もっと自由に読書を楽しみたい、と思えました。
おわりに
「書楼弔堂 霜夜」について紹介しました。
大好きなシリーズが終わってしまったのはさみしいですが、本への愛がより強まる、大切なシリーズになりました。
気になったら読んでみてくださいね。
