「愚かな薔薇」を読んでいる間、ずっと夢にみていました。
物語の世界を。
ミステリアスでファンタジー。
ジャンル不明、というかジャンルにとらわれないのが「愚かな薔薇」のよきところ。
「愚かな薔薇」のあらすじと感想をネタバレなしで紹介します。
読もうかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「愚かな薔薇」のあらすじ
あらすじ
あるキャンプに参加するため、亡き母の故郷へ向かった少女・奈智。
キャンプの内容をなにも知らされていなかった奈智は、少しずつキャンプの目的を知っていく。
そして、奈智の体にある異変が起きはじめ…。
「愚かな薔薇」の感想
のっけからページをめくる手が止まりませんでした。
キャンプの目的は?体の変質って?虚ろ舟乗りって?
読めば読むほど謎はふかまり、物語の世界にはまり込んでいく。
後半に入り、徐々に明かされていく謎の答え。
はじめは驚きのみでしたが、だんだんその答えのスケールの大きさに呆然としました。
「そんなところまでいっちゃうの?」って置いてきぼりの気持ちにもなったり。
謎の答えは、淡々と明かされていくので、余計にインパクトに残るんですよね。
しかも、主人公・奈智が変化していくにつれて、読んでいる私も飲み込まれそうになって、心地よい息苦しさも感じました。
読後感もさわやかでよき。登場人物たちが、みんないい味出してるのもよき。