- 夏が舞台の小説を読みたい
- 夏を感じる物語ってある?
こんな人向けに、夏の小説を集めてみました。
気になる本があれば読んでみてくださいね^^
目次
夏を感じるおすすめの小説【10選】
夏を感じるおすすめの小説は、以下の10冊です▼
- 自由研究には向かない殺人
- 姑獲鳥の夏
- 夏と花火と私の死体
- 砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない
- カリブ海の秘密
- ウォーターランド
- みつばの郵便屋さん
- ユージニア
- 名探偵と海の悪魔
- 人魚とビスケット
① 自由研究には向かない殺人
あらすじ
資格取得のため、自由研究に取り組むことになった高校生・ピッパ。
自由研究の題材は、5年前に起きた少女の失踪事件。
当時の警察の調査で、交際相手の少年が少女を殺害したあと自殺したとされていた。
自殺した少年を知っていたピッパは、彼の無実を証明するため、ネットやSNSを使って真相を探りだすことに…
夏休みの宿題といえば自由研究。
「自由研究には向かない殺人」は、昔起こった事件の調査を自由研究のテーマに選んだ女の子のお話。
調査に使うのは、現代の若者らしくネットやSNSといったツール。
これらのツールを使って調べたことを、自由研究の形にしてまとめていく様子が、読んでいてとても楽しい作品。
もちろん、ミステリーとしての面白さもバツグンです。
続編も発売されているので、「自由研究には向かない殺人」が面白かったら読んでみてください^^
② 姑獲鳥の夏
あらすじ
医院の娘は20ヶ月も身ごもったまま!?
しかも夫が密室から失踪!?
奇怪なうわさが流れる医院の謎を、古本屋で陰陽師でもある「京極堂」が解きほぐす。
「姑獲鳥の夏」は、タイトルに「夏」がつくので選びました。
夏の爽やかさはありませんが、めちゃくちゃ面白いミステリーです!
カバーがちょっと怖いので、ホラーと思う人もいると思いますが、ホラー要素はありません。
「姑獲鳥の夏」は、「百鬼夜行シリーズ」の1作目でもあるので、気に入ったら続編も読んでみてください。
③ 夏と花火と私の死体
あらすじ
9歳の夏休み、私は殺された…
殺された少女の視点で犯人の様子を描いたミステリー。
死体はどこに隠す?どうすればバレずにやり過ごせる?
夏のミステリーといったら、「夏と花火と私の死体」は外せません。
殺された少女の目線で語られる、ちょっと変わったミステリー。
あらすじを読むとホラーと書かれていますが、お化けなどのホラーではありません。
「人間がいちばんこわいな」と思わせるホラーなので、お化けが苦手でも大丈夫です。
短いミステリーなので、サクッと読みたいときにおすすめ^^
④ 砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない
あらすじ
少しでも早く大人になりたい「なぎさ」は、都会から転校してきた「海野藻屑」と親しくなる。
嘘つきだという印象しかなかった藻屑。
けれど、藻屑は父親の暴力を受けていた…
夏休みに読み返したくなる小説、で選びました。
タイトルや表紙からは想像できないほどの、重くて苦しい話です。
読む前と読んだ後だと、タイトルの印象がガラッと変わりますよ。
短い話なのに、ずっと心に残る作品です。
⑤ カリブ海の秘密
あらすじ
リゾート地で療養中のミス・マープル。
数日後、話し相手になっていた少佐が死体で発見される。
亡くなる前の少佐の奇妙な行動を思い出したミス・マープルは、少佐の死の真相を探りはじめる…
夏といえば海!ということで、リゾート地が舞台のミステリーを選びました。
アガサ・クリスティーの作品ですが、あまり有名な作品ではありません。
でも、つまらないわけではなく、ミス・マープルとリゾート客との会話が楽しいミステリーです。
⑥ ウォーターランド
あらすじ
退職を迫られている歴史教師が生徒たちに語りはじめる。
生まれ故郷のこと、先祖のこと、妻との出会い…
夏の爽やかさはゼロですが、水にまつわる小説で選んでみました。
家族の話、土地の話、よくわからない話など、いろんな方向に話が飛ぶので、決して読みやすくはありません。
けれど、読み進めるうちに少しずつ話がつながってきます。
「ここで終わるのか!」とびっくりするラストは必見。
かなり分厚いですが、読み応えたっぷりなので、夏の間に少しずつ読んでみてください。
⑦ みつばの郵便屋さん
あらすじ
一通の手紙が小さな奇跡を起こす。
街の郵便屋さんと人々がつむぐ、まっすぐで爽やかな物語。
「みつばの郵便屋さん」は、夏の爽やかさを感じる小説です。
とにかく、登場人物がみんないい人!
いろいろあって心が疲れたときにピッタリです。
お盆休みに読むと、「またがんばろう」と思えるはずです^^
続編も発売されているので、気に入ったら続きも読んでみてください。
⑧ ユージニア
あらすじ
昔、旧家で起きた大量毒殺事件。
何者かが当時の関係者たちにインタビューをしながら、なにかを探っていく…
毒殺事件の真相は?
インタビューしているのは誰?
夏に起きた事件を再び調査するミステリー。
最初からいろいろ気になる点があるので、ずっとソワソワするはず。
謎は明らかにされるのですが、スカッとした感じはなく、なんとも言えない気持ちになります。
夏の夜にじっくり読むのがおすすめの作品です。
⑨ 名探偵と海の悪魔
あらすじ
舞台は1634年のジャカルタ。
ジャカルタからアムステルダムへ向かう貿易船に、囚人として乗せられた”名探偵”とその相棒。
出航の直前、不気味な予言を口にして亡くなった男性。
出航後、船のなかで次々に起こる不思議な事件と悪魔の印。
部屋に監禁された名探偵に代わって、事件を捜査する相棒が見つけた真相は?
船の上を舞台にしたミステリー。
ミステリーだけじゃなく、冒険あり、悪魔の呪いを思わせる怪奇現象ありと、いろんな要素を楽しめます。
かなり長い作品ですが、面白さがぎゅうぎゅうに詰まっているので、最初から最後までずーっと面白いんです!
「この夏は、読み応えのある面白いミステリーを読みたい!」
こんな人にピッタリの本です。
⑩ 人魚とビスケット
あらすじ
イギリスの新聞で実際にやりとりされた「人魚」と「ビスケット」の個人広告。
この広告から生まれた海洋冒険ミステリー。
実際に掲載された謎の個人広告のやりとりから生まれたミステリー。
広告以外はフィクションなのですが、広告のミステリアスさと漂流生活やミステリーのフィクションの混ざり具合が、最高にステキな作品です。
現在は絶版になっているので、中古を買うか図書館で借りないと読めません…
おわりに
夏は、いろんな出版社さんのフェアがあって、読みたい本が一気に増えますよね。
お盆休みなどの長いお休みは、海の見える場所でのんびり読書もいいですね。