- 「黄昏の百合の骨」ってどんな話?
- 自分に合う本かどうか知りたい
- 読む前に注意することってある?
こんな人向けに、「黄昏の百合の骨」のあらすじ・感想・読む前のポイントを紹介します。
読む前の参考にしてみてください。
目次
「黄昏の百合の骨」のあらすじ
「黄昏の百合の骨」の主人公は、高校生の理瀬。
彼女は祖母の遺言に従って、祖母が暮らしていた館に住み始めます。
その館は「魔女の館」と呼ばれており、2人の叔母が住んでいました。
- 叔母たちの目的はなに?
- 理瀬への遺言の意図は?
- 祖母は本当に事故死だったの?
- なぜ「魔女の館」と呼ばれているの?
これらの謎を理瀬が追っていく、という話です。
派手なトリックも名探偵も登場しませんが、謎がいっぱいのステキなダーク・ミステリーです。
【感想】「黄昏の百合の骨」は最後の最後までハラハラドキドキ
「黄昏の百合の骨」の登場人物は、曲者ぞろい。
亡くなった祖母、主人公の理瀬を含めて、みんな秘密をもっています。
彼らはお互いに、秘密を探り、ウソを暴こうとします。
秘密の探り方にハラハラドキドキ
単刀直入に聞くのではなく、カマをかけたり、こっそり盗み聞きするので、読んでる方はスリル満点。読んでいてハラハラドキドキします。
彼らのもつ秘密は、読み進める中で少しずつ明かされていきます。
最後の最後になって明かされる秘密もあるので、ラストまでハラハラドキドキを味わえる1冊です。
ホラーは嫌いだけど、バレるかバレないかのドキドキは好き!
こんな人にピッタリの作品です。
「黄昏の百合の骨」を読む前のポイント
「黄昏の百合の骨」を読む前のポイントは、次の2つです。
- 「麦の海に沈む果実」のネタバレが含まれている
- 「睡蓮」を先に読んでおくと、より楽しめる
ひとつずつ解説しますね。
「黄昏の百合の骨」は「麦の海に沈む果実」の続編
「黄昏の百合の骨」は「麦の海に沈む果実」の続編です。
しかも、「麦の海に沈む果実」のネタバレが含まれています。
なので、「黄昏の百合の骨」の前に、必ず「麦の海に沈む果実」を読んでください。
「睡蓮」は「黄昏の百合の骨」の登場人物の過去がわかる短編
「睡蓮」は、「図書室の海」に収録されてる短編です。
「黄昏の百合の骨」の舞台となる館で過ごす、理瀬たちの過去が描かれています。
「黄昏の百合の骨」のなかでは、すでに亡くなっている祖母も「睡蓮」には登場します。
先に「睡蓮」を読んでおくと、より楽しめますよ。
ただし、こちらも「麦の海に沈む果実」のネタバレが含まれているので、「麦の海に沈む果実」のあとに読むのをおすすめします。
まとめ
この記事では、「黄昏の百合の骨」について紹介しました。
「黄昏の百合の骨」の主人公・理瀬は、他の作品にも登場しており”理瀬シリーズ”と呼ばれています。
理瀬シリーズの作品と読む順番は、【恩田陸】「理瀬シリーズ」読む順番をタイプ別に3パターン紹介をご覧ください。