ケイト・モートンさんの「忘れられた花園」は、亡くなった祖母が残した手がかりから、孫娘が祖母の出生の謎に迫るミステリーです。
「忘れられた花園」の特徴は、次の4つ。
- 上下巻に分かれた長編ミステリー
- 殺人事件は起こらない
- 過去と現在の視点が絡み合う
- 謎を解くための手がかりがステキ
次からは「忘れられた花園」の、より詳しいあらすじ・読んだ感想を紹介します。
読む前の参考にしてみてください。
「忘れられた花園」のあらすじ
「忘れられた花園」は、孫娘が祖母の出生の謎に迫るミステリーです。
亡くなった祖母は、幼いとき、たったひとりで船の中にいるところを保護されました。
名前も生い立ちもすべてが謎の祖母。
彼女の両親は誰?なぜひとりで船の中にいたの?誰も彼女を探さなかったのは、なぜ?
自身の生い立ちを調べていた祖母は、真相までもう少し、というところで亡くなってしまいました。
祖母の遺品を見た孫娘は、祖母がたどり着けなかった真相をつかむため、調査をはじめます。
過去と現在が絡み合うミステリー
語り手は孫娘だけではなく、祖母や祖母の過去につながる人物など、さまざまです。
現在と過去の視点が入り混じりながら、物語は進んでいきます。
視点が変わりながら、祖母の生い立ちが徐々に明かされていく流れは、読んでいてとてもワクワクしました。
「忘れられた花園」の魅力
「忘れられた花園」の魅力は、謎を解くための手がかりがステキなところ。
手がかりの一例が、次の4つ。
- 祖母の絵本
- お嬢様のスクラップ帖
- 茨の迷路
- 秘密の庭
手がかりが登場するたびに、「ステキ!」と心の中で叫んでいました。
これ以外にも、うっとりするような手がかりがいっぱいあります。
「最新機器より、ちょっと古いものが好き」という人なら、最初から最後までウキウキしながら読めるはずです。
【感想】「忘れられた花園」は女性が読むと、より楽しめる作品
「忘れられた花園」は、特に女性が読むと、より楽しめる作品です。
なぜなら、女性キャラのインパクトが強烈だから。
あこがれの女性も嫌いな女性も登場する
「忘れられた花園」には、多くの女性が登場し、どの人物も印象的です。
「こういう女性になりたいな~」という人もいれば、「この人みたいには、絶対なりたくない!」という人もいます。
ただ、嫌いな人物のとった行動は許せないけど、気持ちはわかるのが悲しいところ…
女性特有の暗さや怖さを感じる作品です。
まとめ
この記事では、ケイト・モートンさんの「忘れられた花園」を紹介しました。
「忘れられた花園」が気に入ったら、ケイト・モートンさんの他の作品もおすすめです。
以下の記事で、ケイト・モートンさんの作品の感想を紹介しています。よければこちらもどうぞ。
関連記事:【ネタバレなし】ケイト・モートン「湖畔荘」は極上のミステリー
関連記事:「リヴァトン館」はいくつもの秘密が隠されたミステリー