「リヴァトン館」は、98歳の主人公が、自分が昔メイドとして働いていた「リヴァトン館」の記憶を語るミステリーです。
この記事では「リヴァトン館」のあらすじ、魅力を紹介します。
おすすめな人も紹介しているので、読もうかどうか迷っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
「リヴァトン館」のあらすじ
主人公は、98歳の女性・グレイス。彼女は、昔「リヴァトン館」でメイドとして働いていました。
館で起きた、ある悲劇的な事件が映画化されることになり、当時のことを聞かれたグレイス。
グレイスは、少しずつ思い出を語っていきます。ずっと秘めていた事件の真相は隠しながら…
「リヴァトン館」の魅力
私が読んで感じた「リヴァトン館」の魅力は、以下の3つです。
- お屋敷で起こった悲劇的な事件
- 物語にちりばめられた謎
- メイド視点で語られるお屋敷の生活や秘密
ひとつずつ紹介します。
魅力① お屋敷で起こった悲劇的な事件
「リヴァトン館」の魅力のひとつは、「お屋敷で起こった悲劇的な事件」です。
事件が起きたのは、1924年。
パーティの夜、屋敷のそばの湖で自殺した男性。目撃していたのは、ふたりの姉妹だけでした。
ただし、主人公のグレイスによると、その事件には”ある秘密”が隠されているらしく…
グレイスがずっと隠し続けてきた”ある秘密”とはなんなのか?
物語の最後に明らかにされますが、まさに悲劇。
たった一言あれば悲劇は防げたのに…
読み終わったあとに、いろんなシーンがよみがえり、じわじわと心にしみました。
魅力② 物語にちりばめられた謎
「物語にちりばめられた謎」も「リヴァトン館」の魅力のひとつです。
最大の謎である「悲劇的な事件の真相」は、最後に明かされます。
けれど、その間にも、多くの謎がちりばめられ、答えが少しずつ明かされていくんです。
小出しに明かされていくので、最後まで飽きずに読めるのもポイント。
本当に謎がたくさん出てくるので、1冊の満足度はとても高いです。
魅力③ メイド視点で語られるお屋敷の生活や秘密
「リヴァトン館」は、メイドの視点でお屋敷の出来事が語られていきます。
お屋敷の住人ではないけれど、いろんな秘密を知れる距離にいるメイド。
彼女の視点でお屋敷の内部を知れるのが、「リヴァトン館」の魅力のひとつ。
メイドとして、執事や他のメイドたちと取り組むパーティの準備。仕事中に耳にしたご主人一家の現状。年が近いこともあり、距離を近づけていくメイドと姉妹。
お屋敷から出ないのに、たくさんのことを見聞きしていく様子が、読んでいてとても楽しいです。
「リヴァトン館」はこんな人におすすめ
「リヴァトン館」がおすすめなのは、こんな人です。
- お屋敷を舞台にしたミステリーが好き
- 殺人事件じゃないミステリーが好き
「リヴァトン館」はミステリーですが、警察や探偵が登場するような殺人事件は起きません。
隠してきた秘密が明らかになる、といったミステリーです。
「リヴァトン館」には、いくつもの秘密が登場し、読み進める中で少しずつ明かされていきます。
秘密が明らかになるミステリーが好きなら、きっと楽しめるはずです。
まとめ
この記事では「リヴァトン館」のあらすじと魅力を紹介しました。
「リヴァトン館」が面白かったら、同じくケイト・モートンさんが書いた「湖畔荘」もおすすめです。【ネタバレなし】ケイト・モートン「湖畔荘」は極上のミステリーでくわしく書いているので、よければこちらもどうぞ。