「鏡は横にひび割れて」は、アガサ・クリスティーのミス・マープルシリーズの作品。
個人的に、シリーズのなかで犯人の動機がいちばん悲しかったです…
インパクトは小さめだけど、心に残るミステリー「鏡は横にひび割れて」。
このページでは、「鏡は横にひび割れて」の
- あらすじ
- 読んで面白かったところ
- こんな人におすすめ
を紹介します。
「鏡は横にひび割れて」のあらすじ
近代化の波が押し寄せてきた、セント・メアリ・ミード。
新興住宅が増え、住人も変わり、女優まで引っ越してきた。
その女優の家で開かれたパーティーで、招待客の女性が死亡。
女優の表情が気になったという、知人の証言から、ミス・マープルは事件を調べ始める。
「鏡は横にひび割れて」の面白かったところ
「鏡は横にひび割れて」の面白かったところは、以下の2つ▼
- 犯人の悲しい動機
- ミス・マープルが住む村の変化
① 犯人の悲しい動機に思わず涙…
「鏡は横にひび割れて」の最大の魅力は、ミス・マープルシリーズのなかで犯人の動機がいちばん悲しいところ。
殺人は許されることじゃないけど、動機には共感してしまいましたね。
トリックも事件のインパクトも小さいので、地味な印象の作品ですが、読むと心に残り続けるはずです。
② ミス・マープルが住む村も近代化していく
「鏡は横にひび割れて」の舞台は、ミス・マープルが住む村「セント・メアリ・ミード」。
シリーズ1作目「牧師館の殺人」では、古き良き時代の村、という印象でしたが、「鏡は横にひび割れて」では、いろいろ変化しています。
- 新興住宅地ができる
- 住民が変わる
- スーパーができる
など、近代化によってセント・メアリ・ミードの良さが減ってしまっていました。
そんな村の状況をミス・マープルはどう捉えているのか?
事件そのものとは関係ありませんが、ミス・マープルシリーズ、特に「牧師館の殺人」を読んだ人なら、村の変化を楽しめる作品になっています。
「鏡は横にひび割れて」はこんな人におすすめ
「鏡は横にひび割れて」がおすすめなのは、こんな人▼
- ミス・マープルシリーズの「牧師館の殺人」が好き
- トリックものより、人の過去や心理状況を描いたミステリーがすき
読み終わったら、きっと余韻に浸るはず。
気になったらぜひ読んでみてくださいね^^