今回紹介するのは、エラリー・クイーンさんの「ローマ帽子の秘密」。
1929年に発売された【国名シリーズ】の1作目。
100年近く前の作品ですが、今読んでも面白いミステリーです。
この記事では、「ローマ帽子の秘密」のあらすじとおすすめポイントを、ネタバレなしで紹介します。
気になってるけど、読もうかどうか迷っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
「ローマ帽子の秘密」のあらすじ
舞台中に劇場で発見された、悪徳弁護士の死体。
死体からは、弁護士のシルクハットが消えていた。
劇場も観客の所持品も探したけれど、どこにも見当たらない…
シルクハットはどこへ?そして、誰がなんのために殺したのか?
クイーン警視と息子のエラリーが見つけた真相は?
「ローマ帽子の秘密」のおすすめポイント【2つ】
「ローマ帽子の秘密」のおすすめポイントは2つ。
- 名警視なのに息子大好きなクイーン警視が魅力的
- すべてのカギを握る「シルクハット」
ひとつずつくわしく紹介しますね。
① 名警視なのに息子大好きなクイーン警視が魅力的
「ローマ帽子の秘密」で探偵役として登場するのは、リチャード・クイーン警視と息子・エラリーの2人。
リチャードは、洞察力・記憶力・判断力をそなえた名警視です。
警視としては超一流で、貫禄もたっぷりなリチャードですが、息子のことになると表情が一変。
息子の有能さをほめて、息子がそばにいないと不安になってしまいます。
「ローマ帽子の秘密」は、そんなリチャードの魅力をたっぷり味わえる作品となっています。
読むと、リチャードがお気に入りキャラになるはず。
② すべてのカギを握る「シルクハット」
「ローマ帽子の秘密」で、すべてのカギを握っているのは「シルクハット」。
被害者の服装からして、必ずかぶっていたはずのシルクハットが無くなっていました。
現場となった劇場をくまなく探しても、どこにもない。
さらに、別のシルクハットも事件を解くヒントとして登場します。
最初から最後まで事件のカギを握る「シルクハット」。
本格ミステリ好きなら、たまらない展開を楽しめますよ。
「ローマ帽子の秘密」はこんな人におすすめ
「ローマ帽子の秘密」はこんな人におすすめです。
- 読者への挑戦がある、本格ミステリが好き
- 昔の海外ミステリーが好き
- 探偵が登場するミステリーが好き
- あるアイテムが事件のカギになるミステリーが好き
前半は説明が多く、少し読みにくいですが、後半はサクサク読めます。
関係者たちの裏の顔がどんどんわかってきて、ページをめくる手が止まらなくなるはず。
気になったら、ぜひ読んでみてくださいね。