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海外小説

これを読めば「あの本は読まれているか」が10倍楽しめる!

2022年10月31日

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早速結論です。

ラーラ・プレスコットさんの「あの本は読まれているか」を10倍楽しむポイントは、次の4つ。

  • ある作戦に、スパイとして関わる女性たちの物語
  • 作戦内容は、「1冊の本で世界を変えること」
  • この作戦は、冷戦時代に実際に実行されたもの
  • 挫折しないポイントは「語り手3人を区別すること」

物語の背景や挫折しないポイントを知るだけで、「あの本は読まれているか」の魅力はグッと高まります。

ここからは、「あの本は読まれているか」を10倍楽しむポイントを、ひとつずつ解説します。

「あの本は読まれているか」のあらすじ

「あの本は読まれているか」は、冷戦時代のアメリカが舞台になっています。

ソ連で禁書となっている小説「ドクトル・ジバゴ」。

禁書の理由は、「内容が反体制的だと見なされたから」。

世界を変えるため、その小説をソ連国民に渡す作戦を実行するCIA。

CIAでタイピスト、またはスパイとして働く女性たちの目線で描かれる物語です。

「あの本は読まれているか」のは実在の本・作戦がもとになっている

「あの本は読まれているか」に登場する、以下の2つのもの。

  • 小説「ドクトル・ジバゴ」
  • CIAが「ドクトル・ジバゴ」をソ連国民に渡す作戦

これらは、冷戦時代に実際に存在し、実行された作戦です。

完全なフィクションではなく、実際の歴史がもとになっています。

これを知って読むと、「あの本は読まれているか」の緊迫感がより感じられますよ。

「ドクトル・ジバゴ」は映画化もされています。

こちらを見てから読むと、さらに楽しめるはずです。

「あの本は読まれているか」は、前半が読みにくく挫折しやすい

「あの本は読まれているか」は、慣れるまで読みにくく、挫折する人も多い印象です。

実際、私も挫折しそうでした

挫折する理由は、語り手の区別がつきにくいから

「あの本は読まれているか」は、語り手がひんぱんに変わります。

ただ、物語に慣れるまでは「わたし」が誰なのか、わかりにくいんです…

途中で挫折しないポイントは「語り手3人を区別すること」

挫折しないためには、「わたし」が誰かわかっておくこと。

具体的には、次の3人が区別できれば、混乱せずに読めます

  • 東側「わたし」:オリガ
  • 西側「わたし」:イリーナ
  • 西側「あたし」:サリー

3人の簡単な紹介はこちら。

オリガ

「ドクトル・ジバゴ」の作者の愛人。反体制派とされる作者を指示したとして、収容所に送られる。

イリーナ

CIAのタイピスト。能力を見込まれて、スパイとして「ドクトル・ジバゴ」の作戦に関わる。

サリー

CIAの受付嬢。諜報員として「ドクトル・ジバゴ」の作戦に関わる。

この3人さえ押さえておけば、挫折せずに最後まで面白く読めるはず!

まとめ

この記事では、ラーラ・プレスコットさんの「あの本は読まれているか」を10倍楽しむポイントを紹介しました。

ポイントは、次の4つ。

  • ある作戦に、スパイとして関わる女性たちの物語
  • 作戦内容は、「1冊の本で世界を変えること」
  • この作戦は、冷戦時代に実際に実行されたもの
  • 挫折しないポイントは「語り手3人を区別すること」

「あの本は読まれているか」をこれから読む人、読んだけど挫折しちゃった人は、ぜひ参考にしてみてください。

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